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2024.08.01

日本HP、NEW EDUCATION EXPO 2024に出展

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2024年6月6日から8日までの3日間は東京ファッションタウンビル(TFT)、6月14日、15日は大阪マーチャンダイズ・マート(OMM)で開催された「NEW EDUCATION EXPO 2024」。セカンドGIGAを控え、教育DXの促進が求められる中、多くのベンダーや組織が最新ソリューションを持ち寄って一斉に披露する一大イベントだ。開催中は、教育関係者らが次々と来場。イベントは大盛況となった。そんな中、日本HPがどのような展示を行ったのか、取材してきたので紹介しよう。

取材:中山 一弘

「NEW EDUCATION EXPO 2024」

東京会場のHPブース

大阪会場でもご覧のように多くの来場者の注目を集めていた

教育向けプリンターにはスマートタンクモデル

当日出展されていたモバイルプリンター「HP OfficeJet Mobileシリーズ」とスマートタンクモデル「HP Smart Tank 7305」

始めに紹介したいのは教育向けのプリンター製品だ。外でも使えるモバイルプリンターはこれまでと変わらず人気を集めているモデルだが、中でも来場者の注目を集めていたのは「HP Smart Tank 7305」となる。「教室で使われることを前提に考えると、余計な機能を持たせず、丈夫でたくさん印刷できるモデルが求められます。HP Smart Tank 7305は、従来の複合機のような多機能をあえて排除し、シンプルな印刷とスキャンに特化させたところが特長です」と語るのは、教育向けプリンターを説明していただいた河野氏。

スマートタンクモデルは、その名称にある通り、インクが入ったカートリッジを交換する方式ではなく、本体に備わっているタンクにインクを注入するタイプになる。そのため、従来の製品よりも印刷可能枚数が多く、インク代はもちろん、1枚当たりの印刷コストにおいてもメリットも高い製品となっている。「本体をご購入いただいた際に、黒のインクに関しては2本付属しています。モノクロ印刷なら、これだけで1万枚は印刷できる分量です」と河野氏は説明する。

教育向けプリンターの有効性を分かりやすく説明してくれたHP 河野氏

また、カラー印刷をした場合でも1枚あたり1円かからないということもあり、ランニングコストでも圧倒的に有利だ。「これまで、印刷機は職員室にあって、印刷するには先生が一度教室から戻らなくてはなりませんでした。しかし、この製品なら学年ごと、あるいはクラスごとに配置してもよい価格帯なので、そういった手間もなくなります」と河野氏。

さらに、この製品はChrome OSやiOSとの親和性が高く、特にドライバなどのインストールは不要だという。「これまでに配布されたGIGA端末でもそのままダイレクトに印刷がおこなえます。これにより、児童生徒さんたちのイマジネーションをすぐにプリントすることが可能です。逆に印刷を制限することもできるので、用途や教育の内容によって、自在な環境が作れるプリンターです」と河野氏は解説してくれた。デジタル教育の成果物として、プリント資料を作るというケースは非常に多い。その環境づくりに「HP Smart Tank 7305」は最適な製品といえるだろう。

リモート授業の新機軸はPoly Web会議ソリューションで決まり

PolyからはWeb会議ソリューションが展示された

コロナ禍ではもちろん、その後のインフルエンザなどの流行の際にリモート授業が非常に効果的であったことは周知の事実となっているが、この授業形態はまだまだ可能性を秘めていると多くの人が感じている。「文科省のガイドラインでも、不登校対策をしっかりおこない、誰一人取り残さないという目標が掲げられています。それを実現するためのテクノロジーとして、私たちはビデオバーによるリモート授業環境の構築を提案しています」と語る山口氏。同氏のいう通り、不登校児童生徒へ学びを提供するテクノロジーとして、リモート授業を採用し始めている学校が増えているのだ。

これまでリモート授業のための配信環境では、教員のほかにカメラを管理する人員が必要になるケースが多かった。「Polyのビデオバーには、Director AIが搭載されており、これを使えば、自動的に動く教師をトラッキングできます。児童生徒が映像を見たときに、とても臨場感が得られるという効果があります」と山口氏は説明する。教室に来られない児童生徒も、これなら興味を持って学習したいという気持ちになるだろう。

教育機関向けリモートソリューションのノウハウを豊富に持つ山口氏

また、PolyのWeb会議ソリューションには豊富なポートフォリオがあり、室内の大きさによってサイズが選べるのも特長だ。「どこを映すかによって、どのサイズの製品が最適なのか、まずは目的をお伺いしてからのご提案を心がけています」と山口氏。

例えば、教室の前方において、教員や教壇を映すだけならば小さい製品で十分だが、理科室で実験をしながら、生徒がどのような動きをするのかまで配信しようとする場合は、広い室内にも対応しやすい、大型の製品を提案するといった形だ。

「Polyにはたくさんの製品ラインアップがあり、リモート授業に関するあらゆるニーズにお応えできるご用意があります。私たちのテクノロジーが、現代社会が抱える課題解決に少しでもお役に立てればと思っています」と山口氏は説明してくれた。

より高度なコンピューティング環境を提供するHPワークステーション

DXハイスクールの高度なニーズに応えるHP ワークステーション

GIGAスクール構想と同じく、DXハイスクールも進んでいる。中でも専門性高い科目を教えている高等学校では、よりハイレベルなコンピューティング環境が必須となるシーンもある。「CAD/CAM、3Dプリンター、AI学習、プログラミング、デザイン、eスポーツと学校でありながらデジタルに対する専門性を持った学習ニーズがある学校様はたくさんあります。そのような環境では、一般的なコンシューマ向けのPCではスペックが不足し、思ったような操作ができなかったり、演算結果を確認するまでに長い時間がかかったりすることも少なくありません」と語るのは、HPの吉成氏だ。

もちろん、本格的な解析用のCPU/GPUを搭載したデスクトップタイプのワークステーションがあれば問題ないが、予算がなかなかそれを許さないという問題もある。「しかし、最近では14インチサイズのモバイルワークステーションでも、かなりのパワーがあります。DXハイスクールを推進するという意味では、そのようなモデルも視野に入れていただければ、選択肢は広がると思います」と吉成氏は説明する。

ハイパフォーマンスPCへのニーズに的確な提案を心がける吉成氏

また、高性能ワークステーションを必須とする学業の中で、とりわけ注目度が高まっているのはやはり生成AIだ。「そちらに関してはいわゆるAI PC、Copilot ということではなく、それらを動かすためのAIをプログラミングする、あるいは学習させるという用途になるため、よりプロフェッショナルなGPU搭載モデルにニーズがあります」と吉成氏。

生成AIを学ぶという環境では、従来通り、大量のプロセッサーを並列で処理するパワーが必須となるため、NVIDIA RTX Ada クラスのグラフィックスまでが視野に入ってくるという。「そうなると、対応できるのはワークステーションしかありません。もちろん、高額にはなりますが、快適な学びを得るための環境には必要な製品だといえます」と吉成氏は語る。

生成AIでなくとも、クリエイターを目指す若者にはデザインやCG向けのスペックが必要となり、3D化が進むCAD/CAMの世界でも年々要求スペックは高まっている。「HPのワークステーションは非常に豊富な製品群があります。先ほどご紹介したモバイルワークステーションから、ハイエンドのZ8まで、用途とご予算に合わせた製品が必ず見つかるのも魅力となっています。DXハイスクールを推進されているすべての学校様にぜひご注目いただきたいですね」と吉成氏は語ってくれた。

通信環境を最適化するGIGA端末を提案

HPのGIGA端末の中でもひときわ注目されるHP eSIM Connect対応モデル

セカンドGIGA向けの端末もいよいよ出揃った感があるが、HPにおいても ChromeOS を搭載する「HP Fortis x360 MK G5 Chromebook」、Windows OS を搭載する「HP Pro x360 Fortis G11 Notebook PC」を出展。会場の注目を集めていた。中でも、もっとも問い合わせが多いのが、これらのGIGA端末にデータ通信5年間使い放題のサービスを組み合わせたHP eSIM Connect対応モデルだ。

「学校にはWi-Fiがあっても、各ご家庭に高速なWi-Fi環境があるわけではございません。HP eSIM Connectは、auのデータ通信を利用したサービスですから、日本全国、ほぼすべての居住圏を網羅しています。その特徴とGIGA端末を組み合わせることで、ご家庭の通信環境の有無とは別に、各児童生徒の通信環境の平準化を実現することが可能です」と増田氏は解説する。

「HP eSIM Connect」および「HP Protect and Trace with Wolf Connect」が、教育機関に必要な理由を説明してくれたHP 増田氏

セカンドGIGA端末の助成金は1台あたり55,000円と決まっているが、HP eSIM Connect対応モデルの価格は93,500円に抑えられている。つまり、1台あたり38,500円を補填することができれば、あらゆる場所でインターネット回線に接続できる環境が構築できるのは魅力だ。「容量の上限を気にする必要もありませんし、ネットワークの平準化によって誰もが同じ環境の中でインターネット活用が実現できます。通信環境はどの学校様も課題になっていますから、このサービスがひとつの解決策としてご提案できると考えています」と増田氏は語る。

また、これとは別にMDMソリューションとして、電源が入っていない端末を探すことや、PCロックあるいはデータ消去をリモートから命令できる「HP Protect and Trace with Wolf Connect」も出展されていた。「児童生徒らの扱い方によってはGIGA端末を紛失してしまうこともあると思います。その際に、端末を探しだしたり、必要であればPCを開けないようにすることや、最悪のケースを想定してデータ消去をかけたりすることができるのは情報漏洩対策としても効果的です。大切なお子様たちのデータや学校のデータを守るために、HP Protect and Trace with Wolf Connectも注目いただいています」と増田氏は説明する。

HPのセカンドGIGA端末は、単体で競争力があるだけでなく、HPのソリューションを組み合わせることでさらなる付加価値を付与することができるのも大きな特長だといえる。こうしたサービスによって、課題解決ができる学校も多いと思うので、ぜひ積極的にHP製品を検討していただきたい。

東京会場最終日の閉演間近まで混雑していたHPブース。当日来られなかった教育関係者の方々はぜひお気軽にご相談いただきたい

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