2024.06.26
EDIX東京2024
2024年5月8~10日の3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催された、日本最大の教育総合展「EDIX東京2024」。セカンドGIGAを控える中、各ベンダーが最新のGIGA端末や教育向けのソリューションなどを持ち寄り、一斉に情報発信をする日本最先端のイベントとなる。日本HPもこれに参加、注目の製品やソリューションを発表し、会場を訪れた関係者に注目されていた。今回はファーストGIGAでの圧倒的シェア率を受けた Google for Education ブースを取材した。注目度が非常に高く、ブース内セッションでも毎回大勢の聴衆を引き寄せていた ChromeOS の最先端を見ていこう。
聴いて、見て、触れる体験を届けてくれた Google for Education ブース
案内をしてくれたグーグル合同会社の塙 真知恵氏
「Google が提供する『Google for Education™ GIGA スクール パッケージ』に関することについても、紹介しております。Chromebook™ の展示にも注目していただきたいのですが、まだ販売していないGIGAスクール関連のデバイスなども展示しているので、今後を考える上でもご注目いただきたいコーナーになっています。セカンドGIGAへ向けて、いろいろとご検討いただけるのではないかと思います」と、今回の Google for Education ブースの概要を語る塙氏。
「デモシアター」というブースでは、実際に Chromebook に触れながら、Google Workspace for Education などを体感することができる。「実際に学校現場でお使いいただいている先生方にもご登壇いただき、『うちの学校ではこの機能をこういう風に使っている』などすぐ役立つ情報もご提供しています。他にもそういったツール類を Google と連携して作っているパートナー企業さんのデモもあるなど、とにかく実際に触って使って体験していただけるコーナーになっています」と塙氏。
現在、Chromebook を活用中の現場の先生らから直接利用方法などが得られる研修エリア
同氏の話にあった体験ゾーンでは、話題となっている生成AIに関する展示もされていた。「Google の場合は『Gemini』という名前のAIになりますが、先生方に向けて4月に発表したのが使い方などを研修するための『Gemini アカデミー』です。実際に先生方が現場で Gemini をお使いいただく際に、どのようなプロンプトを打ったら効率的に使うことができるのか、などについても手軽に学べるようになっています」と語る塙氏。いま校務にどのようにAIを取り入れていくのかということについては非常に注目度が高くなっているので、オンラインコースのデモなどに注目が集まっていた。
Google のAIサービスも注目されていた
また、体験ゾーンのなかでは、Google for Education GIGA スクール パッケージにも含まれている機能として、無償の研修についても紹介していた。「ここでは Google for Education に含まれるツールについての無償研修の説明を受けることができます。いままでまったく使ったことのない先生方に向けた研修ツールなので、最初の段階からステップを追って簡単に習得していくことができます。初級者から上級者まで順を追って研修を受けていただくことができ、業務の妨げにならないようにしながら、着実に使い方を覚えていくことができます」と塙氏。これまでの実績では、延べ22万人以上の人々が受講しているのだという。
開催中にじっくりと相談できる各コーナーも人気
「ご相談コーナー」もブースの中に大きなエリアとして設けている。「Google のツールについての細かいご相談なども含めて、対面でお気軽にお聞きいただける『なんでも相談』のコーナーもあります。もし技術的なことでなにかわからないことがあれば、Google のエンジニアがすぐ対応いたします。さらにパートナー企業さんにもご協力いただいているので、『実際にこういう製品を導入したいのだけれども』といったご相談にもその場で対応することができます」と説明する塙氏。実際にそれらのコーナーはすでに満杯状態で、来場者がそれぞれの課題を持って相談している様子が印象的だ。
「今回の Google for Education ブースの展示では、自治体さまの事例紹介などが、注目ポイントになるかと思います。なかでもやはり、これまでなかった『他社さまから Google に切り替えていただいた事例紹介』というのも大きな注目ポイントです」と塙氏。
立ち見であふれてしまうほど大盛況なセミナーエリア
これらの事例に関するプレゼンテーションは来場者の方も注目も大きいようで、事例によっては100人以上の来場者が訪れたセッションもあったという。「例えば、本日のタイムテーブルでアジェンダのリストをみると、福島市さまなどの事例がかなり注目を集めていました。この例に限りませんが、やはり Chromebook の起動の速さや使いやすさなどの理由から、切り替えていただくような事例もあります。それらに関する、現場の方の生のプレゼンテーションなので、来場者の方も関心を持ってご覧いただいているようです」と塙氏は解説する。
その他の注目エリアには各ベンダーが製品を展示する Chromebook コーナーも大盛況だ。「各ベンダー様の Chromebook を今回も出展していただいていますが、例えばHPさんの Chromebook なども注目を集めています。児童・生徒さん向けの端末も出していますが、今回のセカンドGIGAでは『校務 DX』ということも考えていきたいということで、そういった製品もご提供いただいています」と説明する川上氏。
HP の Chromebook を前に、セカンドGIGA向け端末の傾向を語るグーグル合同会社の川上 浩二氏
また、教職員らの働き方改革にも貢献できるものとして、HPのようなパートナー企業が Google と手を取り合い開発を続けているということも発表しているのだという。「今回の展示では、特にHPさんをはじめとして『堅牢性』などを重視したものが多くなっています。また、書き心地のよいペンを装備するなど、使い勝手などでセカンドGIGAへ向けた細かいところにも気を配ったものが多くなっています」と川上氏は今期のモデルについて評価する。
ファーストGIGAを経験したことで、地方公共団体や教育委員会さんなども、製品を見る目が厳しくなっているのを感じるという川上氏。「実際にこれまでお使いいただいた経験から、なにが問題になるのかどうすれば使いやすくなるのか、などという点でもさまざまなご質問やご相談をいただきます。もちろん他社さまのブースなどもご覧になりながらなので、Google ならではのポイントをご来場者さまにご説明しています」とインタビューを締めくくった。
GIGAスクール構想において圧倒的シェアを実現している Chromebook 。セカンドGIGAでも評価は絶大で、熱心に説明を聞く来場者がとても多かった印象だ。HP はこれからも Google に注目していく。
セカンドGIGAでも注目度の高さをアピールした Google for Education ブースを紹介してくれた両名
ChromeOS 、Chromebook 、Google for Education 、Gemini は Google LLC の商標です。
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