2023.10.06
全国のサービス営業員にモバイルプリンター HP OfficeJet 200 Mobileを
各1台新規導入。点検報告書をその場で渡すことで、顧客満足向上と業務効率化を実現
日立建機日本株式会社
サービス本部 サービス企画部 企画グループ
柿本 大智さん
日立建機日本株式会社
日立建機日本様は、日立グループの建設機械メーカー 日立建機の日本における販売、レンタル、サービス、中古車業務を担っています。
これまで販売とサービスを担ってきた日立建機の日本事業部と、レンタル事業を担ってきた日立建機レックが2012年に統合。
さらに、2016年には主に国内の下取り機を海外へ輸出していた日立建機トレーディングが統合し、現在の業容となっています。
社会全体がモノの所有からそこから得られるサービス重視にシフトする流れを先取りするように、同社は以前からサービスを重視し、様々な手厚いサービスを実施してきました。 その1つが機械の無償点検です。
同社では、HP OfficeJet 200 Mobileを新たに365台新規導入し、その点検をおこなうサービス営業員を中心に各1台配付しました。
世の中ではプリンターがほぼ必要な人に行き渡り、新規導入が珍しくなりつつあるなかで、敢えて大量導入を決断した同社の目的や成果について、この取り組みを担当した日立建機日本株式会社 サービス本部 サービス企画部企画グループ 柿本大智氏にお伺いしました。
本社
〒340-0004
埼玉県草加市弁天5丁目33番25号
URL:https://japan.hitachi-kenki.co.jp/
――今回導入いただいたHP OfficeJet 200 Mobileを利用しているのは、どのような業務でしょうか。
当社は以前からサービスを重視し、様々なサポートサービスを実施してきました。 なかでも、購入いただいた機械を無償で点検する特別巡回サービスは、未然に不具合がわかるので、突然の故障による稼働停止を予防できるとご好評いただいています。
その特別巡回サービスで、点検を行った結果を報告書としてまとめ、お客様にお渡しする際に、HP OfficeJet 200 Mobileを利用しています。
――HP OfficeJet 200 Mobile導入以前は、どのような課題があったのでしょうか。
以前は、まず現地でチェックポイントの点検結果を手書きでメモし、デジカメでそれらの箇所を撮影し、事務所に戻ってからメモを基に写真付きの報告書を作成していました。
写真を取り込んだり、メモを入力して仕上がった報告書データを出力し、後日郵送するか再度持参していたため、お渡しするまで数日かかっていました。実際、点検から報告書が届くまでの間に故障してしまったこともあります。
お客様の機械の状態をスマートフォンで撮影
システムから報告書をスマートフォンにダウンロード
――そこで、スマホアプリを開発されたのですね。
はい。スマートフォンで撮影した写真を組み込んだ報告書を現場で簡単に作成できるアプリ「ConSite Shot」を新たに作成し、利用を始めました。
2016年上期に約1万件だった利用が、2018年下期には約6万件に急増し着実に利用件数は増えました。
ConSite Shotを使って、点検時に画面で現場のオペレーターの方に報告書をお見せできるようにはなりましたが、紙での送付はやはり後日になります。
手元に紙の報告書がないと決定権者に相談しにくいため、対応が後手にまわっていました。
そこで、現場で作った報告書をその場で出力するためにはモバイルプリンターが必要だと考えました。
――HP OfficeJet 200 Mobileを選択された理由を教えてください。
複数の製品を比較検討し、HP OfficeJet 200 Mobileに決定しました。
今回モバイルプリンターを初めて導入したのですが、まずこんなに小さいのに、オフィスの複合機とほとんど変わらない印刷品質に驚きました。
選定時の要件としては、写真付きの報告書を出力するためカラー/モノクロとも美しく出力できること、サービス営業員が利用するスマートフォンやタブレット端末から簡単に印刷できること、本体・インクカートリッジとも予算内に収まることでしたが、HP OfficeJet 200 Mobileは、それらをすべて満たしていました。
さらに、操作パネルがボタンのみの製品もありましたが、HP OfficeJet 200 Mobileはコンパクトなのにディスプレイが付いており、感覚的に操作できました。
また、車中での利用が多いのでACアダプターのない電源コードである点、インクカートリッジ交換時にプリントヘッドも同時に交換されるので印刷品質を一定に保てる点、壊れたら修理対応でなく、すぐに代替品を送ってもらえるエクスチェンジサービスがあり、業務を止める心配がない点などを評価しました。
――選定時のご苦労があれば教えてください。
当社のサービス営業員は全国に約200人いるのですが、私が決めた機種を今後その200人全員が使うことになると思うと、責任は重く緊張しました。
現場の声を聞き、実際にどのように使われるのかを想像して、慎重に決めました。
ヘッド一体型インク
モバイルプリンターの印刷画質を検証
――現在はどのように利用されているのでしょうか。
HP OfficeJet 200 Mobileは365台導入し、全国のサービス営業員に一人一台配付しました。
利用方法としては、ConSite Shotによる報告書作成の他、その場で商談になった場合などには、カタログの出力にも利用しています。
また、一部の拠点ではありますが、その場で作成した見積書の出力にも利用されています。
その他、修理担当者も利用しており、修理報告書や修理マニュアルの出力などに利用しています。
車中のモバイルプリンターで印刷
――HP OfficeJet 200 Mobileの導入により、業務はどのように変わりましたか。
点検報告書を紙に出力して渡すことで、担当の方の先にいる決定権者の方に、状況が迅速に伝わるようになりました。特に、重大な問題が見つかった場合、お客様はすぐに対応できるようになり、お客様の業務に支障をきたすようなトラブルを事前に回避できるようになります。
さらに、サービス営業員にとってもその場で報告書を渡せるようになったので、オフィスに戻ってから改めて報告書を出力したり、郵送や後日改めて届けるといった仕事がなくなり、効率化につながっています。一人ひとりの効果はわずかでも、全国に約200名いるサービス営業員全体では、かなりの効率化となります。
建設機械の販売、レンタル、サービスをトータルに提供しています。
これからも多様で柔軟なサービスにより、お客様にさらなる価値を提供していきます。
日立建機日本株式会社
代表取締役
榎本 一雄さん
日立建機は日立製作所の時代から、建機を作って約70年になります。
お客様の志向が“買う”から“借りる”へ移行するなかで、「建設工事用機械・器具を借りたい、買いたい、直したい」というあらゆるお客様のニーズに対し、当社は全国規模で総合的に対応できる国内唯一の会社として、2012年4月1日発足しました。
日立建機グループはICT活用に積極的に取り組み、ドローンによる測量、ショベルで掘り出した土量やローラによる締固め状態の可視化といったICT施工を可能にする建機やサービスを充実させています。
ICTは機械の保守サービスにも活用しており、クラウドに蓄積した建機の稼働状況や位置情報などを活用したサービス「ConSite(コンサイト)」では、AIによる解析で故障予兆検知などを行っています。
ConSiteには、機械にマシンダウンにつながるような異常が見つかった場合、アラートを送信する機能があり、そのアラートに基づき現場に急行したところ、お客様に大変驚かれ、感謝されました。
お客様へ報告するうえでは、手元に残せる紙は極めて重要です。
今回ConSiteとHP OfficeJet 200 Mobileを組み合わせたことで、ICTとアナログを連携し、その場で機械の状況をお客様に確実にお伝えできるようになりました。これからも、このような柔軟なサービスにより、お客様にさらなる価値を提供していきます。
お客様プロフィール
日立建機日本株式会社
本社
〒340-0004
埼玉県草加市弁天5丁目33番25号
URL:https://japan.hitachi-kenki.co.jp/
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https://jp.ext.hp.com/printers/business-printers/officejet/officejet_200/