2024.06.18
EDIX東京2024
2024年5月8~10日の3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催された、日本最大の教育総合展「EDIX東京2024」。セカンドGIGAを控える中、各ベンダーが最新のGIGA端末や教育向けのソリューションなどを持ち寄り、一斉に情報発信をする日本最先端のイベントとなる。日本HPもこれに参加、注目の製品やソリューションを発表し、会場を訪れた関係者に注目されていた。今回はHPブースで開催された5つのセッションのうち、チエル株式会社による講演の模様をお伝えしよう。
チエル株式会社
首都圏営業部 首都圏営業所 野村 明日香氏
チエル株式会社(以降、チエル)からは、ファーストGIGAの際に採用率が82%にも達した信頼のCEUプラグインソリューション「ICCS」のプレゼンテーションが行われた。
「ICCS の正式名称は「InterCLASS® Console Support」となっており、このソリューションを一言で申し上げると、Google 管理コンソールの機能を拡張するアプリケーションとなっております」と語る野村氏。
ファーストGIGAの際、複雑なアカウント登録作業のようなことを、ICTに慣れていない学校現場の先生がやらなければいけなかったことや、教育委員会も、現場のサポートの手が回らないといったケースが多発し、ようやく登録できたとしても、その後の端末管理が非常に難しいという課題があった。
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「この ICCS を使っていただくことによって Google Workspace のアカウント管理を効率化できたり、QRコードを使うことによって複雑なログインや時間がかかるという部分を簡単にしたりすることができます。デバイスIDやシリアル番号の管理も一元化できるというところで、HP端末を導入している教育委員会で約82%の利用率となっており、多くの学校様や教育委員会様に実際にご使用いただいている製品となっております」と野村氏は語る。
さらに同氏は「GIGA第2期では、端末の稼働状況を把握できる機能やログインの有無の可視化、端末を一体的に整備することが記載されています。ファーストGIGAでも課題として上がってきていたような部分が、仕様書にも入っているのではないかと思います。これらについても、弊社の ICCS を使っていただくことによって補完ができるような形になっています」と語った。
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そんな ICCS には豊富な機能があるが、中でも代表的な特徴について野村氏は解説を始めた。「まず1つ目がユーザー管理の機能です。学校管理者にも分かりやすい専用画面で、ユーザー管理にかかる負担を低減することができます。特にアカウント登録については、その作業を教育委員会様がなされるもの、学校の先生がされるもの、または例えば学校に管理者さんがいるのであればICT支援員さんがやられるものなど、さまざまなものがあります。内容についても、高度な作業も含まれてくることになります。ICCS を使うことによって、ユーザーごとに使いたい機能を分けたり、一斉に登録をしたりするということが可能になります」(野村氏)
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同氏は続けて「2つ目の機能としてあげられるのが、Google Classroom の一括管理機能です。一括作成・削除、組織内で作成されたすべての Google Classroom を一元管理することができる機能です。Google Classroom は基本的に作成された方、すなわち学校現場でいうと先生方が作ったり削除したりする、というのが基本になっております」と語った。
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そして3つ目の特長として「ファーストGIGAでは、ログインに時間がかかって端末活用ができないという課題がありましたが、QRコードを簡単に生成していただいて、それをかざすだけで Chromebook へのログインが可能になります。特に低学年の1年生や2年生などでは、まだタイピングそのものに慣れていない児童も多いということで、ログインをするだけでも15~30分もかかってしまい、授業でうまく活用する時間がなくなってしまうというお話も多くうかがいます。弊社の ICCS を使っていただくことで、このログイン作業が非常に簡単になります」と解説した。
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4つ目として最後に紹介されたのはデバイス管理機能だ。「多くの学校様で端末の所在の管理というのが課題になっていましたが、私が現場の先生から実際に伺った話ですと、例えば『端末が故障してしまって修理に出した』『修理に出している間に別の学校に端末を貸してあげた』などの理由があり、端末が戻ってきたときに、どこで管理していたのかわからなくなってしまう、というような事例も発生していたとのことでした。ICCS の「デバイス管理」をお使いいただくと、いままで紙で管理していて面倒だったり、あるいは学校間で端末を移動させたりしたときに所在がわからなくなってしまうような問題を解決することができます」と野村氏は語った。
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時間の都合で4つの機能についてのみ解説されたが、実際には様々な機能を駆使することで ICCS によって、かなりの業務が効率化できるのだという。「従来の環境ではサーバーを立ててそこにユーザーを登録し、もし更新が必要になればサーバーにアクセスするなどという作業が必要になってきます。仮にそういった作業に要する時間が、15時間程度と仮定します。同様の作業を Chromebook とクラウドの ICCS を使ってやった場合には、これが3.5時間くらいになると想定しています。つまり、作業時間については、約1/4に短縮することが可能になるということです」と野村氏は説明する。同時にセカンドGIGA用の HP Chromebook には ICCS が標準で搭載されていることを強調。「ご購入いただければ、すぐに ICCS もご利用いただけます」と語った。
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最後に、チエルがサービス展開をしている「Chromebook 活用パック」が紹介された。「弊社が Chromebook を導入されているお客様向けに展開している製品群の一つとなっております。Google Japan の技術認定パートナーを取得しているチエルだからこそ展開ができる、Google Classroom や Chromebook に完全に対応している製品となっております」と野村氏。
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Chromebook 活用パックに含まれる具体的な製品として、ICCS を筆頭に、Chromebook を活用した授業を進めやすくするための共同学習支援ツールである「InterCLASS® Advance」、Webフィルタリングのための「InterCLASS® Filtering Service 」、さらにはDXサービス等があるのだという。
「GIGA第2期では、端末の活動や指標、エビデンスというものが必要とされることが予想されています。これらの端末のご利用に関して、こういったツールなどもご提供することで、チエルとしてはより一層のご協力が可能になると考えています」と最後に野村氏は語ってくれた。デジタル教育支援という意味ではもちろん、教員の業務効率化、教育委員会の端末管理性の向上など、各方面にメリットをもたらすチエルの製品群に、聴衆は拍手を送っていた。 セカンドGIGAにおいても、チエルは大いに活躍してくれると確信できるセッションだった。
ChromeOS 、Google Workspace 、Google Classroom 、Chromebook は Google LLC の商標です。
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