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2022.03.31

HP EliteBook 840 Aero G8をハイブリッドワークで使ってみる!

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 最近、オフィスの良さとテレワークの良さを見直しつつ、それらのメリットを活かした新しい働き方であるハイブリッドワークを採用する企業が増えている。HPがリリースしている製品の多くは、まさにそんな多様な働き方にマッチしたモデルとなっており、その実力は各方面で評価されている。実際のハイブリッドワークにおいてどんなベネフィットがあるのか、今回はHPの法人向けノートPC製品群の中から「HP EliteBook 840 Aero G8」を使って、出張体験をしてきたのでレビューしてみたいと思う。

HP EliteBook 840 Aero G8

14インチという使い勝手

 ハイブリッドワークとは、在宅ワークとオフィスを行き来するだけでなく、それこそ出張やサテライトオフィス、さらには仕事と休暇を合わせるワーケーションまでを視野に入れた働き方の総称ともいえる名称だ。すなわち「PCがある場所が仕事場」といえる、従来とは違うスタイルは、コロナ禍を経験した多くのビジネスマンも頷いてもらえる新しい選択肢といえるだろう。

 さて、そんな中、仕事の中心はなんといってもPCだ。常に持ち歩くことを前提とするならモバイルノートPCが最有力の選択肢となる。近年のムーブメントを見ると、13.3インチあるいは14インチがモビリティの観点から選ばれるサイズだろう。この両者、わずか0.7インチ、センチメートルに換算すると約1.78cmの差は実際にはどれぐらいになるか、気にしたことはあるだろうか。

 両者の差はわずかだが、実際の作業環境ではテキストの見やすさや、画像、映像の印象の違いとして受け取り側には結構な違いとなって現れるケースが多い。若いビジネスマンにはよくわからない感覚かもしれないが、中堅、ベテラン諸氏には「老眼」というハンデが必ず襲い掛かるため、なるべく大きな画面で仕事がしたくなるのが現実だ。実際に自分でノートPCを選べるなら、間違いなく画面が大きい方を選びたいという同志はかなりいるのではなかろうか。

 さて、話を戻してノートPCのサイズ感を表現する際の「インチ」というのはいわずもがなディスプレイのサイズになる。画面サイズはすべてのPCに共通だが、実際にはベゼルと呼ばれる枠組みがあるため、各ベンダーはその設計に工夫を凝らしているのが面白いところ。今回紹介するHP EliteBook 840 Aero G8の場合は、かなりの極狭ベゼルを使っているため、画面占有率を高めることに成功。これによって本体のサイズ感は14インチクラスとしてはかなりコンパクトに仕上がっている。

13.3インチのHP Dragonfly G2と重ねてみるとわずかに大きいことが分かる

こうやって開いて比較してみると数値上はわずかとはいえ画面の広さは体感できるほどの違いがある

 言い換えれば本体のサイズ感は従来の13.3インチクラスに近いまま、ワンランク大型のディスプレイを搭載することが可能としているのがひとつの魅力となっているのだ。ちなみに重量は約1.13kgと最近流行のアンダー1kgには届いていないものの、サイズ的にはかなりの軽量化を実現している。いや、それ以上に堅牢性の高いデザインによって安定感と軽量さを併せ持った印象をもたらしてくれるといってよいだろう。

 実際に手に取ってみれば分かるが薄型デザインにありがちなきゃしゃな感じは一切ない。持った瞬間、かっちりした仕上がりで軽い中にも頼もしさを感じるのは筆者だけではないだろう。その堅牢性は米軍調達基準、いわゆるMIL規格(正確にはMIL STD-810H)をクリアしていることからも証明されているので、当たり前といえば当たり前の感覚だ。つまり、14インチクラスの中では抜群のモビリティ性能を持ったスペシャルモデルがHP EliteBook 840 Aero G8ということになる。

ビジネスホテルの狭い机や、フリースペースに置いてもスリムな印象。14インチクラスとしてはかなりスマートに使える

インテル® Evo™ プラットフォーム準拠という安心

 HP EliteBook 840 Aero G8のスペックは第11世代インテル® Core™ プロセッサーとインテル® Iris® Xeグラフィクス(※一部モデルでは非搭載)という強力な組み合わせにより、高いパフォーマンスが提供されるのが魅力。複雑なマクロやマルチタスクはもちろん、4K品質の高精細動画との相性も良く、従来のオンコアグラフィックスとは別世界ともいえる描画能力を発揮してくれる。

 また、Wi-Fi6はもちろんSIM機能が提供されるモデルも選択でき、通信環境は行動範囲となるフィールドに合わせて最適な仕様を選ぶことも可能。個人的には使う、使わないを別にしてもSIMモデルが断然おすすめだ。スマートフォンライクにPCを使えるのは本当に便利なので、一度は体感していただきたい。

 高速で拡張性の高いThunderbolt4に対応するUSB Type-Cポートも用意されているので、高性能な周辺機器が使えるのも魅力。ドッグやPD電源など、自分が構築したい環境を最新の仕様で揃えられるのは生産性向上の意味でも意義があるといえる。

 オーディオはHP Eliteシリーズではおなじみの「Bang&Olufsen」プロデュースの高品質スピーカーが実装されている。もちろん全方位のデュアルマイクも搭載されているので、Web会議の品質はすこぶる高い。Web会議は取引先とのコミュニケーションになくてはならないツールとなっているので、この仕様はかなりのアドバンテージとなるだろう。

 こうしたスペックにより、HP EliteBook 840 Aero G8は「インテル® Evo™ プラットフォーム準拠」としてバッジを受けているモデルになっている。このバッジはインテルとPCベンダーが次世代ノートPCであることの要件を満たしているか検証し必要条件を満たした製品にだけ与えられる指標になる。必要要件については別途Webサイトなどを参照いただきたいが、簡単にいえばこのバッジがついていれば、ハイブリッドワークに最適なPCであることが証明されていると思ってもらえればよい。

「インテル® Evo™ プラットフォーム」に関しては製品サイトにも詳しく書かれているので参照して欲しい
https://jp.ext.hp.com/prod/notebooks/business/elitebook_840_aero_g8/

無償でここまでやれる高いセキュリティ

 仕事柄日本中へ行く機会が多い筆者だが、実際にHP EliteBook 840 Aero G8を出張に連れて行って感じられるのはトータルバランスの良さだ。コンバーチブルノートPCのような派手さは無いものの、モバイルノートPCとしては王道のスペックであり、過不足が無い感じがビジネス用途にはとても向いていると思う。14インチであることのメリットは冒頭でも少しふれたが、出先のホテルやサテライトオフィスに大型ディスプレイが備え付けられていることは少ないので、単機で仕事する負荷をかなり低減してくれる。

 とはいえ、まったくの無個性ということはなく、HP EliteBook 840 Aero G8の特徴のひとつとしてキーボードのセンターにしっかり収まっているトラックポイントにも注目していただきたい。トラックポイントを操作することでカーソルが動き、タッチパッド上部に設けられたクリックパッドでマウスの左右クリック操作を行う。この一連の操作感が好みだという人は多く、古くから採用しているメーカーもあることから、実装を望む声が多かった機能でもある。筆者も数度はトラックポイントで操作していた時期があるので、すぐに慣れることができた。この機能に関しては激しく個人の好みによるが、ユーザーにとってカーソル操作の選択肢が増えることは実にうれしいことではないだろうか。

キーボード中央にあるトラックポイント。搭載を喜ぶ人も多いのでは?

 バッテリーの持ちもメーカー公表値で約14.75時間(Mobilemark2018)と強力であり、筆者の実感でも9時間以上は持つHP EliteBook 840 Aero G8だが、外出先で使っていて不安なのはやはりセキュリティだ。HPの法人向けノートPCならセキュリティソリューションが詰まった「HP Wolf Security for Business」が無償で提供されるので安心感は高い。追加予算無しでこれだけのセキュリティ機能により買ったその日から守られるのだから、この一点だけでもHP法人向けノートPCを買う意義があるともいえる大きな特長だ。しかし!筆者が思ったのは、「PCそのものが盗まれたら終わりでは?」だった。

 実は今回本機を持って行ったホテルの中に、オートロックがついておらず、自分で鍵を閉めないといけないところがあった。ちょっとコンビニへ出かけ、鍵を開けようとがちゃがちゃやるとあれ?鍵がかかった?となった。つまり、鍵を開けっぱなしで出てしまったのだ。

 地方へ行けばこの手のビジネスホテルは多く残っており、物理的な盗難を意識せざるをえない状況というのはまだまだ身近にあることを実感した出来事だった。そんなこともあって今回試してみたのはこちらもHP法人向けノートPCに無償でプリインストールされている探し物トラッカー「Tile」だ。

まずはPC側にプリインストールされているTileソフトウェアからユーザー登録をしてサービスを開始する

スマートフォンのアプリもダウンロードすれば利用できるようになる

 TileはタグとしてPCに埋め込まれていて、スマートフォンと連携してPCの位置を特定することができる。PCとスマートフォンは常にBluetoothで連携しており、スマートフォンはPCと最後に通信した場所を記憶している。これによって落とした場所、あるいは無くなった場所、もっといえばスマートフォンと連携しなくなった位置を特定することができるのだ。

 PCは事務所に置いて、自分が離れてみるとこのとおり、きちんとPCの位置が表示されていることが分かる

見つかるとメールで知らせてくれるサービスも使える

 また、面白いのは世界中にあるTileユーザーによる検知機能も提供されており、他のユーザーが無くしたPCを検知すると、発見されたという情報が届く仕組みも持っている。ここまでくると、警察が早いかTileが早いかという話にまでなりそうだが、とりあえず無くした位置を特定できるだけでも早期発見の可能性は高くなるといえる。

裏技的な使い方として、スマートフォンを無くした場合にPC側から着信音を鳴らすこともできる

 Tileには有償版があることから、プリインストールされていることは知っていても試していないユーザーも多いと思われるが、無償版でもほとんどの機能を使うことができるので、ぜひ登録しておいてほしい。

 ハイブリッドワークは場所を選ばない便利さばかりが目立つが、紛失や盗難の危険性も高くなる。もしもの時の備えは必要なはずなので提供されている機能は最大限に使うとよいだろう。ビジネスを有利に進めるためにもHP EliteBook 840 Aero G8の機能をフルに使って安心安全に活躍して欲しい。

大画面かつ薄型軽量のハイパフォーマンスノートPC

HP EliteBook 840 Aero G8

第11世代インテル🄬Core™プロセッサー搭載。
オフィスアプリの利用のみならず、クリエイティブ用途やオンラインコミュニケーションにおけるオーディオビジュアルを駆使した利用を想定し、Core™ i5、Core™ i7では、インテル ® Iris® Xe 高性能グラフィックスを搭載。薄型軽量ノートPC 向けの世界最高クラスのプロセッサーとして、最新PCの使い心地やセキュリティ支援を支えます。ビジネスにおける幅広い用途で活躍します。

  • Windows 10 Pro(64bit)
  • インテル® Core™ i7-1165G7 プロセッサー16GB(8GB×2)SO-DIMM DDR4-3200
  • 512GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
  • 14.0インチフルHD 液晶ディスプレイ
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