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HPはビジネスに Windows 10 Pro をお勧めします

2021.03.09

デザインもパフォーマンスも一新!軽量スタイリッシュなビジネスモバイルノートPC
HP ProBook 635 Aero G7

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 HPのProBookシリーズに新しく加わったモデルは、重量999g*と1kgを切る軽量ボディにAMD Ryzen 4000シリーズプロセッサーを採用したハイコストパフォーマンスPCだ。ビジネス向けに設計されているシリーズだけに、業務の中でどんなパフォーマンスを発揮してくれるのか興味のある方もいるだろう。今回、実機をレビューする機会を得たので、気になる中身を見ていきたいと思う。

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HP ProBook 635 Aero G7

薄型軽量の合金ボディ

 冒頭で述べた通り、HP ProBook 635 Aero G7(以降、635 Aero)は、ProBookシリーズのAMDプロセッサー搭載モデルになる。AMD Ryzen™ 4000シリーズプロセッサーは7nmアーキテクチャを採用する製品で、大きな特長として低電圧を実現しつつ最大8コアで稼働し、なおかつ薄型設計が可能な点がある。これによってパフォーマンスが抜群なのはもちろん、PCの本体をよりスリムにすることができ、635 Aeroも最薄部17.9mmとなっている。アルミとジュラルミンのパーツを複合して作られたボディの重量は999g*と1kgを切った軽量化と衝撃に強い頑強さを両立しており、テレワークに最適なボディを実現しているのが特長だ。

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1kgを切る薄型軽量ボディとシャープな印象のデザインを採用

 外観はシルバーで統一されていることもあってシャープな印象。薄型フォルムと相まって品のよさを感じさせてくれるデザインだ。実際に手に取ると金属の触感が心地よく、持ち上げたときの軽さはやはり印象的だ。ただし、軽いといってもよくあるプラスチックパーツを多用したデザインにありがちな貧弱さはまったくない。実はこのモデルは米軍調達基準であるMIL規格をクリアしているほか、HPのレギュレーションにも問題なくクリアしている。堅牢性はおすみつきなので、オフィスやカフェなどで持ち歩いているときに何かにぶつけてもまったく問題はなさそうだ。

 天板を開いてみると13.3インチのワイドディスプレイが出てくる。ベゼルが細いのでとてもすっきりした印象で、画面もサイズ感と比べて広く見える。ちなみにこの天板はフラットの位置まで開くので、画面を対面の相手に見せたいときなどにも便利だ。

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画面が広く見えるのはスリムベゼルのおかげ。サイズ以上の印象を受ける。

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造りこまれたヒンジは安定した開閉感を与えてくれる

AMD Ryzen™ 4000シリーズの真価をいかんなく発揮

 今回、レビューしているのは「AMD Ryzen™ 5 4500U」を搭載しているモデルになる。物理コアが6個、通常時は2.3GHzで稼働し、ブースト時には4.0GHzまで高速化する。キャッシュメモリも11MBと十分な量で、マルチコアによる高効率演算をサポートする。注目すべきはTDPで、AMD Ryzen™ 4000シリーズはすべて15Wと低消費電力設計が採用されている点だ。

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635 Aeroで選択できるプロセッサーのスペック(提供:日本AMD)

 4個以上のマルチコアでこの設計はこれまでにないもので、AMDの技術力を感じさせてくれるだけでなく、実際のバッテリー消費量にダイレクトに影響している。HPの公証値は最大約23時間(Mobilemark2014測定時)となっており、十分な長時間バッテリーであることがこれだけでもわかる。

 実際のバッテリー稼働時間は使い方によって大きく異なるが、筆者の体感だとWeb会議と資料制作で5時間以上使っても50%以上は余っていたので、リアルなビジネスシーンではよほどのことが無ければ丸一日は余裕で持つといった感じだろう。つまり日帰りならACアダプターを持ち歩かなくてすむケースが多いということになるので、モバイル時には非常に心強いロングライフバッテリーだといえる。

ベンチマーク結果も良好

 ここからは筆者が計測したベンチマーク結果を見ていこう。今回はPCMark10とCINEBENCH(R23)を試してみたが、PCMark10では総合得点で4638、CINEBENCHでは5642(マルチコア)となった。これは競合と比較すると1クラス上のモデルと匹敵する数値で、パフォーマンスの高さを十分に表している数値だ。

 また、モバイル時には電源スライダーモードでパフォーマンスを抑えた運用をするケースも多いだろう。そのことを想定したベンチマークも採取したが、こちらもPCMark10では総合得点で3053、CINEBENCHでは4934(マルチコア)と、パフォーマンスは当然落ちるものの、想像よりはるかに効率的に動いていることが分かる結果となった。例えば、モバイルワークで外出先のカフェなどでパフォーマンスをセーブした設定で使っていても、気になるほどの効率低下は起こりづらいということになる。様々なシーンで生産性を落とさず業務を続行できる頼もしさが感じられる結果だ。

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PCMARK10の結果

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CINEBENCHの結果

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電源スライダーモードでパフォーマンスを絞った使い方を想定したベンチマークも実施

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PCMARK10の結果(電源モードオン)

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CINEBENCHの結果(電源モードオン)

セキュリティも高く、ビジネスマンに最適なマシン

 635 AeroにはHP独自のセキュリティチップ「HP Endpoint Security Controller」が搭載されている。これにより、BIOS攻撃があっても自己回復する「HP Sure Start」、OSやソフトウェアのウイルス対策機能をオフにさせない「HP Sure Run」、万が一、ウイルス感染によってPCが起動しなくなっても正常な状態に復帰させる「HP Sure Recover」といった保護機能が付与される。

 また、ブラウザ経由でのウイルス感染があっても自動削除する「HP Sure Click」、AIを活用してマルウェアを検知、ブロックする「HP Sure Sense」なども機能として盛り込まれている。つまり、導入した時点から万全のセキュリティ機能が活用できるのがHPの法人向けPCの特長でもあるというわけだ。

 これにより、管理者にとってはセキュリティ環境構築における業務負担を大幅に軽減することも可能となってくる。導入コストの適正化や、PC導入時の人的負担軽減など、企業が選ぶべきPCとしても様々なメリットがあるのも特長だろう。さらに日本国内の窓口でサポートが可能なので、保守という面でも高い運用性を持っている。総合的に見て、徹底してビジネス向けノートPCにこだわった製品といえる。

 今回、レビューしたモデルは先にも触れたようにAMD Ryzen™ 5 4500Uプロセッサー、16GBメモリ、512GB SSD(M.2 PCIe NVMe)という組み合わせの製品で、2021年2月現在では類似モデルは9万9,800円でHP Direct Plusで販売されている。これだけのスペックとセキュリティ機能を持った超軽量モバイルノートPCが10万円を切っているのはHPとAMDのコラボレーションによるところも大きい。ニューノーマル時代のメインPCとして、ぜひ一度試していただきたいモデルだ。

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Windows Helloの生体認証にも対応。

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物理シャッターを搭載したWebカメラ。万が一の乗っ取りにも対応できる。

本記事で紹介した「HP ProBook 635 Aero G7」の
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HP ProBook 635 Aero G7

New Normal への移行を加速する、驚くほどパワフルで軽量かつ頑丈なモバイルノートPC。最軽量モデルで重量999グラムを実現しながら120,000 時間を超えるHP独自のテストを実施し耐久性も確保。4G LTE対応モデルは場所を選ばず仕事が可能です。機械部品の62%以上で再生材料を使用してサステナビリティ環境に配慮。また衛生対策として、家庭用クリーナーシート約1,000回の消毒に耐えるように設計されています。

  • Windows 10 Pro (64bit)
  • AMD Ryzen™ 3 4300U / 5 4500U / 7 4700U CPU
  • 8GB / 16GB メモリ
  • 128GB / 256GB / 512GB SSDストレージ

*軽量時の質量です。質量は構成によって異なります。