2022.02.25
株式会社阪急交通社
コロナ禍を経験し、早急にテレワークを導入した企業は多い。それまでオフィスに据え置きするデスクトップPCで業務を行っていたスタイルから、ノートPCを貸与し自宅で業務を続けるスタイルへの変化は働き方の違いというだけでなく、PCの選定/調達においてかなりの負担が必要になる。阪急交通社は業務用PCの切り替えにおいて、短期間でテレワーク環境への移行に成功した企業だ。どのようにPCの導入が行われたか伺ってきたので紹介しよう。
株式会社阪急交通社 情報システム部 松田圭史氏(左)、毛塚康寛氏(右)
株式会社阪急交通社は旅行会社として、長年にわたり多くの人々の「旅」をエスコートしてきた企業だ。魅力的なツアーを創造する企画力の高さと、旅をより魅力あるものへと演出する添乗員のスキルの高さは、阪急交通社のツアーに参加したユーザーから高く評価され、リピーターが非常に多いことでも知られている。
「カウンター店舗もありますが、主力は新聞広告やDM、最近ではインターネットからのご予約などを中心にしたビジネススタイルです。そのような環境ですから、コールセンターはもちろん一般職でもデスクワークが多いので、パソコンを使う業務が大きなウエイトを占めています」と説明する松田圭史氏(以降、松田氏)。
「基本的にはディスプレイ一体型のデスクトップPCがメインでした。しかし、コロナ禍になり、弊社でもテレワークの本格採用が急がれるようになったため、ノートPCが急遽必要になりました」と毛塚康寛氏(以降、毛塚氏)は語る。
コロナ禍により、社員の安心安全を第一に、迅速かつ高品質なノートPCを選定、導入しなければならない。課題が急浮上した阪急交通社では、この案件をいくつかのベンダーへ打診。ベストソリューションの選定に入ることになった。
相談を受けた日本HPは、阪急交通社からの要件に見合う製品をいくつか提案。最後に残ったのが、HP ProBook 635 Aero G7だった。「特に重要だと考えていたのはモビリティの高さとタフネスです。軽量で持ち歩きやすいサイズであることはもちろん、すぐに壊れてしまうようなものは求めていませんでした」と毛塚氏。
それと同時に先を見据えた仕様にも注目していたという。「それらはもちろん大切ですが、コロナ禍が収束した後、在宅ワークから、会社やお客様先でも仕事をするハイブリッドワークに切り替わった際にも使えるパフォーマンスも必要だと考えていました」と毛塚氏は語る。
HP ProBook 635 Aero G7
AMDプラットフォームを採用しているHP ProBook 635 Aero G7は最軽量時999g※と軽量である。なおかつ、パフォーマンス面でもAMD Ryzen プロセッサーの基本性能の高さから問題なく要件を満たしていた。
「実は弊社ではリモートデスクトップとシンクライアントによるシステムを採用しているので、エンドユーザーが使うPCにはあまりパフォーマンスは必要ありません。しかし、先ほども述べた通り、将来的な使い方に幅があるほうが有利ですから、予想される用途に十分なパフォーマンスがあったほうが良いと考えていました」と毛塚氏。
※質量は構成によって異なります。質量は個体差があり、同じ構成でも異なる場合があります。
また、HP ProBook 635 Aero G7はHPの独自基準によるテストをクリアしていることに合わせ、米国国防総省が定める米軍調達基準(MIL-STD-810H)にも準拠している。そのため、堅牢性という部分でも信頼がおけると感じていたという。「そういった取り組みをしている日本HPだからこそという安心感もありました」と毛塚氏は語る。
実際に阪急交通社に採用されたHP ProBook 635 Aero G7の仕様はプロセッサーがAMD Ryzen™ 5 4500U モバイル・プロセッサー、メモリが8GB、ストレージが256GB M.2 SSD(NVMe)である。
「実はAMDのプロセッサーに関しては、個人的にもずっと利用してきたのでその実力については理解していましたし、AMDには良いブランドイメージを持っていました。会社としても特にプロセッサーベンダーの指定は無く、採用に問題はないと判断しました」と毛塚氏は語る。
HP ProBook 635 Aero G7がベストソリューションであると判断した阪急交通社は導入を決定。日本HPも調達力を発揮し、400台以上の製品をわずか2週間で納品することができた。
「迅速に新しい環境を整えるよう、会社からも求められていましたから、スピード感のある対応にはとても感謝しています」と松田氏はコロナ禍による予想外の状況変化に対応できたことに胸をなでおろす。
「導入決定後、エンドユーザーにHP ProBook 635 Aero G7を渡して使用してもらいましたが、若い層の社員を中心にとても好評でした。起動の速さやアプリケーションの動作のレスポンスの良さは特に高い評価を得ました」と毛塚氏は導入の手応えを語る。
また、負荷が高いアプリケーションや、マルチタスクを実行しても非常にスムーズに処理されていることが分かったという。「情報システム部での検証では、そのような条件においても優れた処理能力を発揮することが確認できました。物理コアが多いのでマルチスレッドによる演算処理が効果を発揮しているのだと思います」と毛塚氏は、AMD Ryzen™ 5 4500Uモバイル・プロセッサーの実力に太鼓判を押す。
「これでコロナ禍の対策としては目的を達成しましたが、早くこの状況が収束して、いつものビジネスができるようになってほしいと思っています。今回の導入により、このような状況でもコンピューターは日進月歩で進化していることがよく分かりました。その進化に私たちも応えていけるようにしたいですね」と松田氏は最後に今後への思いを語ってくれた。
(取材時期2021年11月)
導入の機種の現行モデル
HP ProBook 635 Aero G8
“Aero”は、軽さ、強さそして速さを兼ね備えたエレガントで実用的な魅力を表現しています。圧倒的なパワーと強固なセキュリティでビジネスを加速する軽量モバイルノートPCです。
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