文書番号:a70034
用紙の取り付けが上手くいかない、用紙送り方向の線がガタつく、ロール紙のカットが上手くいかない時の対処方法
HP DesignJet T9X0/T15X0/T1600/T2600/XL3600 シリーズプリンター - エンコーダーストリップの清掃を行う
概要
下表のHP Designjet Tシリーズプリンターのエンコーダストリップの清掃方法を説明します。
エンコーダストリップに汚れが生じると、正しくキャリッジ位置が認識できなくなり、キャリッジの移動に伴う問題が発生しやすくなります。
注意:本ドキュメントの内容をよくご覧いただき、作業時には十分にご注意下さい。
作業の実施に当たっては、その結果と作業中に発生する事象は作業者の方の責任範囲となります。
日本HPは作業に伴う、故障・過失・事故などへの責任を負いかねます。
対象機種
シリーズ名 | 製品番号 |
---|---|
HP DesignJet T920 | CR354A/CR355A |
HP DesignJet T930 | L2Y21A/L2Y22A |
HP DesignJet T1500 | CR356A/CR357A |
HP DesignJet T1530 | L2Y23A/L2Y24A |
HP DesignJet T1600 | 3EK10A/3EK11A/3EK12A/3EK13A |
HP DesignJet T2600dr | 3EK15A |
HP DesignJet XL3600dr MFP | 6KD25A/6KD26A |
手順
- 清掃作業中、エンコーダストリップで怪我をされないようお取り扱いにご注意下さい。
- また、毛髪、アクセサリ、衣類やその他の異物をプリンタの内部に近づけないように注意して下さい。
- プリンター内部のシャーシや部品には尖った箇所や鋭い箇所もありますので、触れぬようにご注意下さい。
- 清掃には必ず水を使用します。アルコール、溶剤、洗剤などは絶対に使用しないで下さい。
- 電源は切らずに、プリンターが待機状態であることを確認する。
- ウィンドウ、またはスキャナを持ち上げて開く。
ウィンドウのみ:T920/T930/T1500/T1530/T1600
スキャナ搭載機:T2500/T2530/T2600/XL3600
- 写真を参考にし、エンコーダストリップの位置を特定する。
※下の写真はプリンタのウィンドウを開けて正面向かって右側を撮影したものです。
手前のカバーの下付近に銀色の棒があり、そのすぐ上ある薄いフィルムのような部分がエンコーダストリップとなります。注意:エンコーダーストリップに直接指などで触れると、怪我をする危険性があります。注意:下の写真では撮影用に指でつまんでいますが直接触れないようにお願いします。
直接指などで触れると、怪我をする危険性があります。 - 毛羽立たないウエス(または布)を準備して、水を含ませ、堅く絞ります。
注意:アルコール・溶剤・洗剤は絶対に使用しないで下さい。
- エンコーダーストリップを清掃する。
- エンコーダーストリップを図のようにウエスでくるむ。
- ウエスを持って左右に移動させながら、見える部分のエンコーダーストリップ全体を右奥まで清掃する。
- エンコーダストリップに付いた水分が蒸発する前に乾いたウエスなどで乾拭きする。
- 汚れがひどい場合、繰り返し拭き、最後に乾拭きする。
注意:エンコーダーストリップに直接指などで触れると、怪我をする危険性があります。必ずウエスを持って清掃して下さい。
爪などでエンコーダストリップに傷をつけてしまわないようにもご留意下さい。 - ウィンドウ、またはスキャナを閉じる。
ウィンドウのみ:T920/T930/T1500/T1530/T1600
スキャナ搭載機:T2500/T2530/T2600/XL3600
- プリントヘッドが固定されているため、解除する。
- フロントパネルのインクメニューから、プリントヘッドの交換を選択する。
- キャリッジが左カバーからプリンター中央にむけて移動し、停止すると、ウィンドウを開くようフロントパネルにメッセージが表示される。
- プリンター背面の主電源スイッチを切る。(T1600/T2600はスイッチがないため、電源コードを抜く。)
- ウィンドウ、またはスキャナを持ち上げて開き、エンコーダストリップの左奥を清掃する。
- ウィンドウ、またはスキャナを閉じ、プリンタの電源を入れる。
- 正しく動作するか確認する。