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2023.03.31

オンラインコミュニケーションの
質を向上させるのは経営者の責務

“日本企業ならでは”のハイブリッドワークとは?
各界のキーパーソンと考える
「これからのワークスタイル」
Vol.2

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ハイブリッドワークの広がりとともに増加したのが、オンラインでのコミュニケーションだが、リアルとオンラインの切り分けの難しさに加えて、音声や映像の不調に悩まされることも少なくない。そうした課題にどう対処し、非対面の人間関係をどう良好に保つべきか、ビジネスパーソンの生産性向上に関するコンサルティングなどを行う圓窓の澤 円氏が、日本HPの野村 宜伸氏、岡 宣明氏と意見を交わした。

※本記事は日経ビジネスに掲載されたコンテンツを転載したものです

株式会社圓窓 代表取締役
澤 円 氏

生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年に日本マイクロソフトに転職。ITコンサルタントやプリセールスエンジニアとして勤めた後にマネジメントに職掌転換。2020年8月に退職し、DX推進支援や組織デザインなどのコンサルティング、プレゼンテーション指導などを行う圓窓を創設、現在に至る。

株式会社日本HP
ハイブリッドワークソリューション・ペリフェラル事業本部 事業本部長
野村 宜伸 氏

日本マイクロソフトでユニファイドコミュニケーション事業のコンサルティングやセールスを担当後、アルカディン・ジャパンのバイスプレジデント、ロジクール日本法人の法人事業本部長などを歴任。2021年9月にPoly日本法人の社長に就任。ユニファイドコミュニケーション業界で20年以上の実績を持つ。

株式会社日本HP
パーソナルシステムズ事業本部
クライアントビジネス本部 CMIT製品部長
岡 宣明 氏

メーカー系SI会社でネットワークセキュリティー製品の営業職・マーケティング職を経験後日本HPに入社。主にソリューション製品のスペシャリスト、プロダクトマーケティング職を日本およびアジア太平洋地域で歴任。20年以上にわたりエンタープライズ向けITに従事している。

高品質な通信環境の整備は社会常識の一部

――ハイブリッドワークは柔軟な働き方として歓迎される一方で、直接顔を合わせる機会が減ったことで社員間の連携が希薄になったと感じるビジネスパーソンも少なくないようです。この状況をどうご覧になりますか。

澤:オンラインでのコミュニケーションが取りにくいという声はよく聞きますが、実は、それは平素の人間関係が満足に構築できていないためではないかと私は考えます。グローバル企業では、離れた拠点にいる社員同士がリモートでやり取りするのはコロナ禍以前から普通のことです。私がアメリカ企業の日本法人に勤めていたとき、本国から来たマネジャー層とはなるべく早く仕事を片付けて一緒に食事をするなど、親しくなることに力を入れていました。そうして関係を深めておけば、リモートでの意思疎通もしやすくなります。飲み会の席でなければ本音で語り合えないような日本人のコミュニケーションのあり方に、そもそもの課題があるのではないかと思います。

野村:リアルなフェース・トゥ・フェースのコミュニケーションに慣れてしまった人からすると、音声と画像に頼らざるを得ないオンラインにもどかしさを感じるのもある程度仕方がないかもしれません。澤さんが指摘されるように日ごろの人間関係が重要なのは言うまでもないのですが、オンラインコミュニケーションを行う際にユーザーがPCなどのツールに感じる様々な不満を解消することは、リモートワークが拡大する中で我々ベンターに課されている大きなテーマだと考えています。

――Web会議などのオンラインコミュニケーションにまつわる課題として、ユーザーからは具体的にどんな声が多く上がっていますか。

岡:音声に関しては「相手の声が聞き取りづらい」という問題が圧倒的に多く、在宅で会社などとつながる場合に、家事の音やお子様の声、室外からの救急車両のサイレンといったノイズに悩まされる方もおられます。それに加えて、光量不足などが原因で自分や相手の顔が不鮮明に映るなど、画質に対する不満も聞かれます。いずれもコミュニケーションの妨げとなるだけではなく、在宅勤務におけるストレスの大きな要因になっていると考えられます。

澤:相手の音質や画質が悪くて効率が悪くなってしまうことはよくあります。例えばモニターに映った顔が逆光で見づらいなどの違和感があると、脳がその処理にエネルギーを費やして肝心の会議に集中できなくなってしまうのです。これではいくら相手と深い人間関係を築いていてもスムーズなやり取りはできません。リモートワークがすっかり普及した今、通信環境をきちんと整備することは「常識」の範疇なのではないかという気がします。

コミュニケーションの質向上にツール改善は不可欠

コロナ禍でテレワークが本格化して以降のコミュニケーション状況について、「アイディアを出しあうような企画会議の効率」「情報共有や業務報告などの会議の効率」が高まったと感じる人が多い反面、「上司・同僚・部下とのコミュニケーションの効率」については「やや下がった」とする声が30%にも上る。「テレワークのさらなる推進に必要だと思うこと」や「Web会議にまつわる悩み・課題」に関しては、「Web会議等のテレワーク用ツールの整備や使い勝手の改善」との回答が多かった。「使用している機器によって音声トラブルが起きやすい」とした人が24.5%もおり、様々なワークスペースを見直し、PCや周辺機器、Web会議ソリューションの導入など、ツールの改善によってオンラインコミュニケーションの質を向上させられる余地があることを示している。

※「ハイブリッドワークに関する調査」/日本HP、2023年1月

オンラインに特化した機能がコミュニケーションを円滑化

――オンラインコミュニケーションの音質や画質は簡単に向上させられるものなのでしょうか。

野村:外付けのマイク、カメラ、スピーカーをPCに取り付けたり、ヘッドセットを使ってみたりしたものの、期待したほどの効果は得られなかったと感じている人はかなり多いようです。「オンライン会議を快適にできないために出社を余儀なくされた」という声もよく聞きます。

澤:いろいろなデバイスを試してセットアップするのは私にとっては趣味のようなものでまったく苦にならないのですが(笑)、ITスキルに不安のある人がコミュニケーション環境を自分の手で改善しようとするのはかなりハードルが高いことなのかもしれません。

岡:そこで私どもは、オンラインコミュニケーションの品質を高めるための機能がビルトインされたPCを活用していただくのが最善だと考え、高品質なマイク、カメラ、スピーカーをチューンアップしたノートPC「HP Elite Dragonfly G2」を開発しました。続いてリリースした「HP Elite Dragonfly G3」にはAIベースのアルゴリズムを使った高性能なノイズキャンセラーを搭載しています。

――それによってオンラインコミュニケーションはどう改善するのでしょうか。

岡:内蔵された360度全方位マイクがデバイスから約3mの範囲の音を集音し、音量を自動調整してくれるので、PCに近づいて大きな声を出す必要がありません。ノイズキャンセル機能は、自分や相手の周囲の雑音をデータベースのパターンと照らして軽減してくれます。在宅ワークをする人が会社とつながった場合、たくさんの社員がいるオフィスが騒がしく感じられることも多いのですが、そうしたノイズも低減されます。

画質に関しても、500万画素のWebカメラを内蔵しているため、「画質が悪くて表情が分からない」といった問題を解消できます。Webカメラの前でどのように動いても自分を常にフレームの中央に収めたり、自室が明るすぎたり暗すぎたりしても露出を適切に調整して人物を見やすく映すなど、音だけではなく画像のクオリティが高まるのも特長です。

澤:マイクやカメラの性能を向上させるといった取り組みは、いわば「仕事のための仕事」であって、そうした作業に貴重な時間と労力を割くべきではありません。その意味でWeb会議をスムーズに行える機能がPCにあらかじめ組み込まれているのは画期的だと思います。部下が上長の声や画像が不鮮明だと感じてもなかなか指摘することができませんが、そうした問題の解消にもつながりそうですね。

野村:2022年8月に、ヘッドセットのPlantronicsとビデオ会議デバイスのポリコムが統合して生まれたPolyがHPに加わりました。HPは今ご紹介したPCだけでなく、オンラインコミュニケーション用の周辺機器やソリューションも提供してきたのですが、そこに長年組織内の遠隔とのコミュニケーションやコラボレーションデバイスを専門としてきたPolyのソリューションが加わることで、より総合的なご提案が可能になっています。オフィス、在宅、外出先、会議室など、働く場所が多様化する中で、社員それぞれの働き方に応じて、どこにいても高品質なオンラインコミュニケーションを可能にするソリューションをさらに幅広いラインナップで提供していきます。
(Polyについて詳しくはこちら

「出社しない」ことを前提にビジネスをデザインすべき

――今後コロナ禍が収束したとしても、ハイブリッドワークという働き方はこのまま定着すると思われますか。

岡:年配層の中には、いまだに「出社するのが当たり前」という固定観念を抱いている人もいるようです。しかし次代を担う若い層の大半は、出社がどうしても必要なとき以外はリモートワークのほうが働きやすく、業務効率も高まると感じているので、「出社が常態」という状況に戻ることはないだろうと思います。

野村:もはやハイブリッドワークは特別な働き方ではありません。「会社に行かなければ仕事ができないわけではない」ということを、日本人はこの3年間で実感したのではないでしょうか。

澤:1990年代に登場したインターネットが世界を一変させたのと同じように、コロナ禍もまた社会にグレートリセットをもたらして働き方に対する人々の価値観を大きく変えました。リモートワークで十分に成果を出せると考える社員に出社を強いることには無理があります。これからは「毎日出社する必要はない」と考える人が少なくないことを前提にビジネスをデザインしなければ、企業は存続できなくなるはずです。

――ハイブリッドワークにおけるコミュニケーションや働き方の質をより高めるためにどうするべきか、澤さんからアドバイスをお願いします。

澤:冒頭で申し上げたように、実際に対面したときの人間関係を良好にしておくとともに、どんどん比重が増すオンライン時のコミュニケーションをスムーズにできるツールがあるのなら、積極的に活用するべきでしょう。「高機能なマイクやカメラは贅沢品」という考え方は時代錯誤です。満足なリモート環境も整えられないような会社で働きたいと思う人はいないのだということを、経営層は認識しなければいけません。また、オンラインでコラボレーションを行う際には、1人がついてこられないだけで全体のスピードが低下しかねません。ビジネス全体にも影響が及ぶことを忘れてはいけません。

個々のビジネスパーソンに対しては、人とリモートで意思疎通をするときに音声や画像を然るべき品質にするのは「きちんとしたスーツを着て会議に臨むこととほぼ同義」と言いたいですね。もしも会社が十分なデバイスを支給してくれないのなら、自らそこに投資をするくらいの気構えも必要です。その結果多くの人とのコミュニケーションが活性化して業務効率が高まることは、自身のキャリアアップにも直結するのではないかと思います。

高品質なコラボレーション機能を備えた
「HP Elite Dragonfly G3」

HP Elite Dragonfly G3「相手の声が聞き取りにくい」「表情が良く分からない」といったオンラインコミュニケーションの課題を解決するのが最新型ノートPC「HP Elite Dragonfly G3」だ。音声の面では、記事で紹介した360度全方位マイク、AIベースのノイズキャンセラー以外にも、音の聞こえ方を最適化するチューニング機能や高級オーディオブランド「Bang & Olufsen」のスピーカーなどを搭載。映像面では500万画素のWebカメラや人肌を美しく見せる補正機能、被写体の自動追尾機能などを備えている。高品質なコミュニケーション/コラボレーションを実現できるはずだ。

HP Elite Dragonfly G3 製品詳細はこちら

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Polyの定評ある音声・映像技術が数多く搭載されたヘッドセット、スピーカーフォン、ビデオバー、Microsoft Teams/Zoom とのネイティブ連携に最適なソリューションによって、課題の多かったコミュニケーション環境を、「まるで目の前にいるかのような」スペースに変えることができる。PC と簡単に USB/Bluetooth 接続できるので、それぞれの働き方、環境に合わせて最適なデバイスを選択してみてはいかがだろうか。一度使い始めたら、手放せないデバイスで、参加者全員がクリアで活発な会話を楽しめるはずだ。

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