• Z by HP
  • OMEN
  • Hyper X
  • Poly

【HP Wolf Pro Security 導入事例】
株式会社リード・リアルエステート

株式会社リード・リアルエステート

脅威の封じ込めと先読み型アンチウイルスを統合したセキュリティシステムで安心・安全なビジネス環境を構築

  • 株式会社リード・リアルエステート
  • HP Wolf Pro Security Service

標的型攻撃への備えは、どのような企業でも必須となっている。近年、日本企業をピンポイントで狙った攻撃も増加傾向にあり、セキュリティシステムの強化は待った無しの状態だ。
一方で、DXの推進も重要でセキュリティの強化と共に生産性や業務効率は上げていかなければならない。今回は課題解決の両立に成功した株式会社リード・リアルエステートに話を伺った。

事例紹介PDF
  • 目的
    増加する迷惑メールへの対応と標的型攻撃への備え
  • アプローチ
    HP Wolf Pro Securityの導入
  • システムの効果
    • 従来型のマルウエアとランサムウエアに両対応
    • クラウドサーバの活用でデータの安全性を確保
    • ユーザビリティを損なわず、生産性を維持
  • ビジネスへの効果
    • セキュリティ運用の効率化による人的負荷軽減
    • セキュリティソフトウェアの統一によるコスト最適化
    • ワンストップサポートによるトラブル対応の迅速化

急増する迷惑メールへの不安

株式会社リード・リアルエステート(以降、リード・リアルエステート)は、不動産分譲住宅事業や投資用不動産開発事業、不動産バリューアップ事業、ECOリフォーム事業、DX事業など、都市型総合ディベロッパーとして幅広いソリューションを取り扱う事業者だ。快適で安心、安全に居住できる住宅や、付加価値の高い物件の提案など、顧客が理想として描くサービスを提供する企業として、多くの実績と高い顧客満足度で成長を続けていることで知られている。

「2022年に入って以降、これまでも一定数あった迷惑メールの件数が増加傾向にありました。弊社がすでに導入しているメールシステムに多大な負荷がかかっていただけでなく、うっかり開いてしまう社員が出てきてしまうのではという不安がありました」と当時の課題について語るのはリード・リアルエステートでITシステム全体の管理・運用を担当している鎗目氏だ。

近年増加傾向にあるマルウエア、特にランサムウエアは日常的な取引に見せかけた内容のメールを使って攻撃してくる。そのため、うっかり添付ファイルを開いてしまったり、リンクをクリックしたりするケースが出てしまうのだ。さらにその行為だけでは大きなアクションをせず、プログラムを内部に侵入させ、少しずつクライアントPCやサーバーへと拡大していく。そして気が付いたときには、取り返しのつかないところまで感染し、攻撃者から脅迫されるのだ。

株式会社リード・リアルエステート
経営企画室/総務部
執行役員 鎗目 敦氏

「マルウエアやランサムウエアは日々、進化してあらゆる手口で企業を狙ってきます。急激に増加した迷惑メールの中に、それが無いとは言い切れません。残念ながら、私たちが持っているセキュリティシステムだけではランサムウエアに対抗できないことも分かりました。脅威を感じた私たちは、SIerの日本ディクス株式会社(以降、日本ディクス)さんへ相談することにしたのです」と鎗目氏は語る。こうして、リード・リアルエステートは、最新の脅威にも対抗できるセキュリティシステムを構築するべく、行動を開始したのだ。

セキュリティシステムを新たに構築

リード・リアルエステートの話を聞いた日本ディクスは、さっそく提案内容を決めるため調査を開始した。「もともとリード・リアルエステート様のメールシステムをオンプレミスからGoogle Workspace(以降、GWS)へと移行させる作業を担当させていただいていました。システム観点でのご状況や課題はおおよそ理解していたので、それほど時間を掛けずともどのようなソリューションが必要か分かっていました」と語るのは日本ディクス 嶋崎氏だ。

ランサムウエア対策にはシステム観点での対応に加え、エンドユーザーに対してもセキュリティ対策の認知、教育が必要となる。しかし、それらが生産性や業務効率化の妨げになるような複雑な仕組みとなることは避けなければならない。「ですから、エンドユーザー様は日常業務を続けながら、自然な形で新しい仕組みを使っていけるソリューションが良いと考えます。そのため、HPのWolf Pro Securityが最適であると判断しました」と日本ディクス 小野氏も言葉を続ける。

HP Wolf Pro Security(以降、HP WPS)は、脅威を含んだファイルを仮想空間に封じ込める機能や、未知のマルウエアがあってもAIが既知の情報からそれを検出する次世代型ウイルス対策機能などを併せ持つ、統合エンドポイントセキュリティサービスだ。

ユーザーはいつも通りPDFファイルやMicrosoft Officeドキュメントを扱うことができるが、実際にはHP WPSがOS上に作った仮想空間上で開くことになる。そのため、内容の閲覧や編集なども問題なくでき、たとえそこに脅威のプログラムが含まれていても、そこからシステムへ侵入することはできず、ファイルを閉じてしまえば脅威のプログラムもそこで活動を停止する。

つまり、ユーザーはセキュリティを意識しないまま通常業務がこなせるので、負担を感じないまま生産性が維持できるのだ。「HP WPSは自信を持っておすすめできるソリューションです。GWSへの移行と並行してご検討いただけるよう、私たちも準備を進めさせていただくことにしました」と語るのはHP 木下氏。

こうして2022年5月、GWSへの移行と共にHP WPSのPoC(Proof of Concept:概念実証)が開始されることになった。

左から、日本ディクス株式会社
ITインフラソリューション本部
副本部長 兼 営業部長 小野 雅弘氏
ITインフラソリューション本部
営業部 主任 嶋崎 優一氏

左から、株式会社日本HP
サービス・ソリューション事業本部 ソリューション技術部
ソリューションアーキテクト 木下 和紀エドワルド氏
サービス・ソリューション事業本部
クライアントソリューション本部ソリューション営業部 三浦 郁也氏

小さな課題でも全力で克服

「まずは60日間のトライアル期間を設け、その間に課題を抽出して解決まで完了させることにしました。実際にいくつか課題も出てきましたが、結果的に大きな修正なく、PoCは完了しました」とHP 三浦氏は振り返る。

例えば、既存のアンチウイルスソフトの除外設定がうまくいっておらず、HP WPSといくつかの機能がバッティングし、PCのパフォーマンスが落ちるケースがいくつかあった。基本的にHP WPSは単独でほとんどの脅威に対応できるので、他社製のアンチウイルスソフトは不要だが、過渡期にありがちな共存期間であったこともあり、このような事象が起こったことが分かった。実運用の際には機能が被らないように設定するか、HP WPS単独での利用が好ましいといえる。

また、Microsoft Officeのいくつかで、HP WPSが仮想空間上で開いているドキュメントファイルへの入力時に、文字が思ったように入力できないという事象もあった。これはバックヤード側にあったIMEの設定で解決できる問題だったが、後にHP WPSでも設定が行なえるように管理項目を追加するというカスタマイズで利便性を向上させた。

脅威を仮想空間に封じ込めるテクノロジーや、AIを用いたマルウエア検出などのセキュリティ機能の他、ダッシュボードも提供されるHP Wolf Pro Security

「ほかにも細かな修正はありましたが、いずれもすぐに問題点が見つかり、スムーズに解決しました。また、日本ディクスとしてもHP WPSがより運用しやすくなるように独自のサービスを提案するなど、導入後の使いやすさも考えたPoCができたと思います」と日本ディクス 嶋崎氏は振り返る。

日本ディクスが提案した独自サービスは、導入後のセキュリティ運用に大きな効果をもたらすものだった。「日々の運用も大切ですが、リード・リアルエステート様のみで対応するのは大変です。そこで定期的に私たちがお伺いし、HP WPSの管理機能のログなどをご一緒に確認し、トラブルやインシデントのチェックをしたいと考え、運用支援サービスを提案させていただきました」と小野氏は語る。ベンダーであるHPの保守サービスも受けられる上に、このような手厚い運用支援により、さらなる安心感を持たせることができる付加価値の高いサービスといえる。

こうして60日間のPoCは完了し、リード・リアルエステートが狙った通りのセキュリティシステムとして運用が開始されることになった。

生産性と業務効率化に好影響

「課題を発見してからPoCに至るまでの間に、日本ではランサムウエアのEmotetが猛威を振るっていました。企業や組織を狙った標的型攻撃の怖さは私たちも感じていたので、今回のトライアル期間によって得られた知見はまさに安心できるものでした」と、導入に至るまでの道のりを振り返る鎗目氏。

実運用が始まっているが、エンドユーザーからはほとんどリアクションが無かったという。「実際にクライアントPCを使う社員たちは、これまでと変わらない業務スタイルを続けています。それでいてセキュリティが強化されているのは、生産性維持という意味で非常に効果が高いと感じました」と鎗目氏。それだけでなく、日々のセキュリティ運用に関しても、「今どのクライアントPCに異常があるのか、すぐにセキュリティアラートがくるようになっているので管理がとても楽です。ダッシュボードで全体像も一元的に把握できますから、管理負担はとても少ないですね。それに日本ディクスさんが定期的にきてくれるので、運用面でも安心です」と同氏は語る。

メールシステムのGWSへの移行とHP WPSによって、安心できるビジネス環境を手に入れたリード・リアルエステート。「仮想空間の中に脅威を封じ込めるという、これまでにない手法を持つHP SCEはまさに期待通りのソリューションだったと思います。エンドユーザーのリテラシーに依存せず、標的型攻撃などにも怯えずに済むのは実際のビジネス活動においてとても重要です。今後もセキュリティの強化とともに、さらなるDXの推進を加速させていきたいですね」と鎗目氏は最後に語ってくれた。日本ディクスとHPは今後もリード・リアルエステートをサポートしていく。

HPビジネスPCラインアップ

  • 法人ノート

    法人ノート

    長期利用に求められる高い耐久性に加え、メンテナンス性、セキュリティ性、拡張性、互換性など、ビジネスにおける様々な厳しい要求にお答えします。

    詳しくはこちら

  • 法人タブレット

    法人タブレット

    様々なビジネス用途に合わせて拡張性も備えた、ビジネスのために設計されたタブレットシリーズです。

    詳しくはこちら

  • 法人デスクトップ

    法人デスクトップ

    運用コスト削減するパフォーマンスシリーズ、初期導入コスト削減するスタンダードシリーズ、プライスパフォーマンスを追求したエントリーシリーズをご用意。豊富なラインアップから選択いただけます。

    詳しくはこちら

  • HP ワークステーション

    HP ワークステーション

    ニーズに合わせて選べる豊富なプラットフォーム

    詳しくはこちら

  • HP シンクライアント

    HP シンクライアント

    優れた処理性能と、快適利用を実現するソフトウェアで高いユーザー満足を実現すると共に、便利なツールでIT管理者の負担を減らします。デスクトップタイプからモバイルまで充実のラインナップ。

    詳しくはこちら

※本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり閲覧される時点で、変更されている可能性があります。予めご了承下さい。

  • ※Windowsのエディション、またはバージョンによっては、ご利用いただけない機能もあります。 Windowsの機能を最大限に活用するには、ハードウェア、ドライバー、およびソフトウェアのアップグレードや別途購入、またはBIOSのアップデートが必要となる場合があります。 Windows 10は自動的にアップデートされ、常に有効化されます。 ISPの料金が適用され、今後アップデートの際に要件が追加される場合もあります。 詳細については、http://www.microsoft.com/ja-jp/ をご覧ください。