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トレーディングの業務インフラをPCからブレードワークステーションに刷新インスティネット証券会社

標準化と集約化で管理効率を高め、併せてデータセキュリティを強化
さらにPCの排熱やノイズの問題を解消し、業務の快適性を大幅に改善

機関投資家向け電子ブロッククロッシングサービスの草分けインスティネット(Instinet Incorporated)の日本法人、インスティネット証券は、アルゴリズム取引など先端的手法の電子執行サービスで業績を伸ばすエージェンシーブローカー。
国内PTS ライセンスを取得し、一般市場外取引のプラットフォームを提供している。オフィス移転を機にトレーディング業務のインフラとしてHP Blade Workstation ソリューションを採用。従来トレーダー達を悩ませていたPC ノイズや熱の問題を解消し、データセキュリティ、システム管理効率にも成果を挙げている。

目的

  • トレーディング業務のインフラをPCからブレードワークステーションに移行させ、セキュリティ、管理性、パフォーマンス、ユーザビリティを抜本的に改善

アプローチ

  • HP ProLiant xw460c Blade Workstation 60枚をサーバルームに設置
    HP dc73 Blade Workstationクライアント35台をトレーダーデスクに設置
  • デスクトップのシンクライアント1台にBlade Workstation 2枚を割り当て、不測時にもシステム継続できる環境を構築
  • HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack(RDP)により、複数のクライアントへのOS、パッチ、アプリケーションの展開を自動化

システムの効果

  • PCのノイズ、排熱の問題を解決し、デスクトップの快適性を劇的に改善
  • データの不法な移動など、セキュリティリスクを解消
  • システム故障や不具合などによるトレーディング業務中断を防止
  • クライアントの標準化と集約化により管理効率が大幅に向上

ビジネスへの効果

  • 執行サービス業務の継続性を強化
  • データセキュリティ強化により顧客の信頼性確保
  • 熱対策にかかるコストの削減、CO2排出削減
  • システム管理の労働コスト削減

業界最先端のエージェンシーブローカー

1969年設立のインスティネットは、1997年に米国で機関投資家向けのECN/クロッシングサービスを、2007年にはパンヨーロピアンMTFを、世界に先駆けて開始したこの業界の草分け的企業。ニューヨーク、東京だけでなく、トロント、ロンドン、パリ、チューリッヒ、香港、シンガポール、シドニーなど、世界の主要都市で事業を展開し、顧客数は1,500以上を数える。

世界40ヶ国、80超の取引市場に電子アクセスする自社開発の執行管理システムやスマートルーティング、アルゴリズム、DMA、ダークプールといった電子取引商品、アジアトップ規模を誇るJapanCrossing™やKoreaCross™、CBX® Asiaといったプラットフォームの提供を通じ、市場外取引の流動性を供給する。2007年2月、同社は野村ホールディングスによる買収を受け、野村グループの傘下に入った。

インスティネット証券はその日本法人で、オフィス移転に伴い、トレーディング業務のインフラを一新させた。ノイズや排熱などユーザビリティの問題を抱えていたPC環境を一新し、データセキュリティ、管理効率、そしてデスクトップの快適性を高めるシステム環境に移行。選ばれたのはHP Blade Workstationソリューションである。

トレーディングの業務環境を改善

代表取締役 東京支店長
ジョエル・ノエル 氏

インスティネット証券のメイン業務は機関投資家向けに行うブロック取引の執行サービスだ。クロッシングネットワークの基幹システムを通じて、証券会社などから届くブロック取引の注文を高度なITとトレーディング手法を組み合わせ的確に処理していく。
当然、トレーダーたちのマシンには高いパフォーマンスと安定性が期待される。自社開発の執行管理システムをはじめ取引を支える各種アプリケーションが、一刻の中断なく正常に稼働することが必要条件となるからである。

これまでその大役を担ってきたのは、スペックもまばらな複数のPCだった。各トレーダーはデスクの下に平均4、5台のPCを抱え、デスク上にはマルチディスプレイを操作するキーボードが所狭しと並んだ。トレーダーごとに設定の好みも違うため、サポートにも骨が折れたが、なによりも問題だったのは、業務環境だ。

「まるでヒーターの上に腰かけて仕事をしているようでした」と同社代表取締役のジョエル・ノエル氏は冗談交じりに話す。複数のPCから生じる熱がデスク周辺に籠り、デスク下に取り付けた臨時の小型ファンで散らしてもまだ暑かったという。また、熱だけでなく、PCやファンのたてるノイズや、キーボードで埋め尽くされたデスク環境も悩みの種だった。

試験プロジェクトで実効性を評価

情報技術本部長
タチアナ・ユドヴスキー 氏

香港オフィスが採用したのは数か月前に発表されたばかりのHP Blade Workstationソリューションだった。これはワークステーションのパフォーマンスとシンクライアントのメリットを同時に提供する最新ソリューションで、主に金融や製造業のハイエンドユーザを中心に浸透し始めている。

翌年7月に赤坂Bizタワーへ移転することが正式に決まり、ユドヴスキー本部長はインフラストラクチャー部長のウルス・リューシュ氏にその実効性の検証を早急に進めるよう指示した。「トレーディング業務の環境改善は大切ですが、セキュリティ、安定性、そして管理効率も重要なポイントです」とユドヴスキー本部長は語る。

情報技術本部長
インフラストラクチャー部長
ウルス・リューシュ 氏

これを受けリューシュ氏は、日本HPに協力を要請、必要なハードウェアを借り受け、小規模な評価プロジェクトを開始する。 「8スロットのエンクロージャに4枚のHP Blade Workstationを収め、2人のトレーダー用にそれぞれ日本語と英語のトレーディング環境を構築しました」とリューシュ氏は説明する。各自のシンクライアントには2枚のブレードを割り当て、故障時には自動で切り替わるかたちにした。

プロジェクトの結果、このソリューションがパフォーマンスやデータセキュリティの課題をクリアしながら、業務環境も大幅に改善することが実証された。「デスクはすっきりし、熱やノイズの悩みもなくなりました。キーボード一台でマルチディスプレイを使い分けられます」

香港オフィスが最新ソリューションを導入

折しもオフィス移転の話が持ち上がり、トレーディングフロアの環境改善の好機が訪れた。しかし問題は、そのための最善のソリューションは何かということだ。「初期投資のコストやシステム構築の手間などを考えれば、従来通りの構成でマシンだけアップグレードするという選択肢もありました。しかし、それでは根本的な解決にはなりません」とノエル氏は振り返る。

ちょうどそのころインスティネットの香港オフィスがトレーディングフロアに最新システムを導入した。そのソリューションは、シンクライアントとブレードワークステーションでクライアント環境を一元的にまとめながら、同時に安定したパフォーマンスを供給するという。
ノエル氏は、早速タチアナ・ユドヴスキー情報技術本部長を訪ねそのソリューションの調査を依頼した。オフィス移転まであと8ヵ月と迫った2007年11月のことである。

決定から3ヶ月で本格稼動

これを受け正式にHP Blade Workstation導入が始まる。オフィス移転まで残された時間はわずか3ヶ月。システム構築やアプリケーション構成を考えると、もはや一刻の猶予も許されない。そこでリューシュ氏は期日に間に合わせるため日本HPに協力を要請する。「インスティネットは本来、システム構築や技術開発を自社で行いますが、今回のように時間がない状況では、やはり手助けが必要です」

依頼を受けた日本HPは即座にリューシュ氏のもとに専門エンジニアを派遣した。「やってきたエンジニアはソリューションを熟知していました」とリューシュ氏は話す。「とくにアプリケーションの自動展開に欠かせないRDP(Rapid Deployment Pack)のアーキテクチャで悩んでいるところだったので、彼らのアドバイスが大変役に立ちました」

ブレードにOSとアプリケーションがインストールされたのは、引越しのわずか2週間前、その後引越当日までシステムの調整は続いた。そして本稼働の日。「たしか火曜日だったと思います。トレーダーたちがやってきて席に座り、仕事を始めました」とリューシュ氏は振り返る。「障害はビジネスリスクにつながりますので、責任は重大です。緊張して見守っていましたが、結局、何も起こりませんでした。」

こうしてインスティネット証券の新システムは本稼働となる。以前150台近くあったPCは60枚のブレードに置き換わり、サーバルームの2台のラックの中に4台のエンクロージャと共にコンパクトに収まっている。トレーディングフロアにかつての騒音は響かず、暑いという声も聞かれない。デスクは広々と快適だ。

システム継続性

さらにシステムの継続性というメリットがある。以前はトレーダーのPCに不具合が生じると復旧に多大な時間がかかり、ハードウェアの交換も容易ではなかった。しかし現在はブレードワークステーションを同一構成で標準化しているので、障害時にも自在に差し替えができる。メモリーやパフォーマンスに余裕があるため、アプリケーションの追加も心配無用だ。

管理効率

クライアントの集約化による管理効率の向上もメリットのひとつ。障害時の復旧はもとより、アプリケーションの自動配信で管理者の作業負荷は大幅に軽減された。これはITスタッフの労働コストの削減も意味する。「クライアントのデスクを訪ねて、いちいち対応しなくても、アプリケーションやパッチのインストールが行えます」とリューシュ氏は微笑む。

導入ハードウェア

  • HP dc73 Blade Workstation
  • HP ProLiant xw460c Blade Workstation

導入ソフトウェア

  • HP ProLiant Essentials Rapid Deployment Pack

HP Blade Workstation ソリューションの導入効果

HP Blade Workstationソリューションは、トレーダーたちの業務環境を快適なものに変えただけではない。「運用管理やビジネスの面でも大きなメリットがあります」とユドヴスキー本部長は話す。

データセキュリティ

まず挙げられるのはデータセキュリティだ。シンクライアントには、フロッピーディスクドライブもCDドライブもないので、メディアを通じてデータが盗まれる危険性がない。USBの使用も制限できる。

また、たとえシンクライアント本体が持ち去られたとしても、そこにデータが存在しないため心配がいらない。「データはサーバルームのブレードに収まっています。そこは厳重にアクセス制限されているので、管理者以外近づけません」とユドヴスキー本部長は安全性を強調する。

グリーンオフィス

もうひとつのメリットは熱対策にかかる空調コストの削減とCO2排出削減だ。以前はPCから生じる熱の影響を緩和するため、デスク下に臨時の冷却ファンを取り付けていた。シンクライアントは熱を発生させないため、この冷却ファンは不要になる。結果として室内の空調コストが削減できると同時にCO2の排出も抑えることができる。

『ブリーディングエッジ』を排す

インスティネット証券のトレーディング業務環境は、HPの最新ソリューションによって以前とは比べものにならないほど快適なものとなった。

こうした結果にノエル氏は満足げだ。「インスティネットは企業文化として先端技術の導入に前向きです。しかし、新しいものにはメリットと同時にリスクがある。適時に導入すればそれは『リーディングエッジ(業界を先導する先端技術)』となり、早すぎればそれは『ブリーディングエッジ(血を流すことになる最先端技術)』となります。今回のHPソリューションは『リーディングエッジ』になりました。これからのビジネス展開をインフラとしてしっかり支えてくれるでしょう」

インスティネット証券会社

本社
インスティネット(Instinet Incorporated)
本社所在地
3 Times Square, 7th floor, New York, NY 10036
代表者
近藤文樹、アンソニー・アベナンテ
事業内容
機関投資家向け委託電子取引をグローバルに取り扱うエージェンシーブローカー
事業拠点
ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、セントルイス、トロント、ロンドン、パリ、チューリッヒ、東京、香港、シンガポール、シドニー
従業員数
約800名
日本法人
インスティネット証券 東京支店
所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー36階
代表者
ジョエル・ノエル
従業員数
約60名

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