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滋賀大学 環境総合研究センター 導入事例

強力で遠隔操作可能なワークステーションと
高精細大判プリンターで
統計解析の研究効率が格段にアップ

- 滋賀大学 環境総合研究センター

統計解析は大量のデータに対して複雑な処理をかけるため、元来計算に多大な時間を要する。こうした計算を繰り返し、試行錯誤を重ねる空間統計学の分野では、研究を効率化するために良質なハード環境が不可欠となる。

滋賀大学では現在、内閣府と共同で地方創生に関する研究プロジェクトに取り組んでいる。日本HP の高スペックな機材を駆使した統計解析でプロジェクトの最前線に立つ環境総合研究センターの田中勝也准教授にお話を伺った。

行われたアプローチ

  • モバイルワークステーションと高性能ワークステーション導入
  • HP RGSによる遠隔操作環境構築
  • 高精細大判プリンターの導入
田中勝也准教授

環境総合研究センター准教授の田中 勝也氏と演算の高速化を
実現した強力なパートナー「HP Z840 Workstation」。
インテル® Xeon® E5-2600v3 2 基 (合計20 コア)、メモリ128GB。

7日間かかっていた計算処理がわずか2時間あまりに

田中氏は主として環境・資源経済学を専門に研究を行っていたが、統計分析の専門家として今回の地方創生に関するプロジェクトに抜擢された。「今回の研究は空間的要素を取り入れた空間統計分析が主体ですが、これは私が専門とする環境分野と同じ手法です」と言うように、田中氏が得意とするステージであり、それは同時に大量の統計データの計算処理を要することも意味する。

「GIS で加工したデータをR という統計分析のフリーソフトを使って解析するのですが、実際にやってみると本当に計算に時間がかかります。数日を要することも珍しくないのですが、HP のワークステーションを導入したことで処理時間が大幅に短縮されました」田中氏によると、それまで古いPC で7 日間かかっていた重い計算が、HP のZ840Workstation を使うことでわずか2 時間あまりに縮まったのだという。また、HP は単にハードウェアの販売だけではなく、導入にあたっては、計算時間の短縮のため、課題についてヒアリングし、最適なソリューションの提案や高速化の設定支援などトータルで協力してくれた。

「統計処理は試行錯誤の繰り返しです。しかし計算処理に何日もかかっていてはその試行錯誤ができない。計算時間の短縮でさまざまなチャレンジができるようになったことが大きいです」

「HP Z840 Workstation」は、最高の拡張性と究極のパフォーマンスを持ったフラッグシップモデル。CPUは最新インテル® Xeon® E5-2600v3製品ファミリーを搭載。最大6基まで搭載可能なストレージベイを備えており、さらにグラフィックスカードを最大4基搭載可能。メモリは128GBを16枚搭載可能で最大2TBまでとなっている。※1

自宅や出張先からもワークステーションの遠隔操作が可能

計算時間が長くなれば、時間によっては最後まで結果を見届けられないこともある。「私の場合は京都にある自宅から大学(滋賀大学は彦根市にある)に通っているのですが、帰る時間になっても計算処理が終わらないときもあります。そんな時はせっかく途中まで進んでいても計算を中断するしかなかった」と話す田中氏の悩みを解決したのはHP のRGS(RemoteGraphics Software)技術だった。

米航空宇宙局(NASA)の火星探査の画像転送にも採用されたソフトウェアで、非常に高い画像圧縮技術、ネットワークの遅延など劣悪な環境からでも快適にワークステーションをあたかも目の前にあるかのように遠隔操作ができ、大容量のグラフィックデータもほとんどタイムラグなしでハンドリングが可能だ。

「計算処理をかけたまま帰宅して、ZBook 14G2 MobileWorkstation を使って自宅でRGS により計算結果をリモートで確認できるようになりました。思うような結果が出なければ別の計算処理をかけたり、次の処理へ移行したりということもできる。自宅や出張先にいても意のままに操作可能なのは時間の無駄がなくてありがたいです」と田中氏。なお、このRGS はHP 製のワークステーションがあれば無償利用が可能だ。

HP Zbook 14 G2 Mobile Workstation

自宅や出張先ではHP Zbook 14 G2 Mobile Workstation で
GIS や解析を行う。
また、HP RGSで研究室のZ840 をリモート操作。

高精細プリンターで計算結果を俯瞰する

計算結果はアウトプットとして可視化されることも重要になる。「空間的要素が入るので結果は地図化されることが多くなります。その意味ではアウトプットがプリントアウトできることも重要です。ディスプレイ上ではどうしても局所的な視点になりがちなので、大判でプリントアウトして全体を俯瞰することも必要になります。全体を見ることで気づくことも多いし、図面を囲んで大勢で議論することで色々なアイデアも出てきます。特に地方創生のようなテーマは知恵の寄せ集めが重要ですから、大判でプリントできることには大きな意義があります」

研究センターで使用しているプリンターは HP DesignJet T920 Printer。高精細な画像を高速で出力できることはもちろん、操作性の高さも大きな特長だ。「クラウド対応でWeb 接続によるリモートプリントの機能もありますが、特筆できるのはUSB メモリを挿してプリンターのタッチスクリーンから操作するだけで、PC もドライバー設定もなしで、手軽にプリントアウトできる点です。これは非常に便利」と田中氏。

実際に全国のNPO の分布をマッピングした出力図を見せて頂いたのだが、A0 の大きさで全体が俯瞰できるばかりでなく、一つ一つのポイントが小さいにも関わらず非常にクリアにプリントされており、マクロとミクロのどちらのアプローチも満たすことができるクオリティだった。

HP DesignJet T920 Printer

HP DesignJet T920 PrinterはUSBデバイスを挿すだけで手軽にプリントができる。

大判でプリントできることには大きな意義があります

計算結果を地図化してプリントアウトする。
俯瞰することで新たなアイデアが生まれる

より質の高い研究成果のために

「地方創生を考える時に、ソーシャルキャピタルという概念が一つの指標になります」と田中氏。「ソーシャルキャピタルは人々の絆や信頼関係といった繋がりを社会的コンテクストで捉えるもので、例えばオープンな繋がりがある地域とそうでない地域では社会の違いが出ます。例えば、人口あたりNPO 団体数が多い地域はオープンな人の繋がりの存在を反映しているともいえますから、定量的に捉えることでソーシャルキャピタルの指標として使えます。こうした地域の違いや関係性を多角的に解析する空間統計学の手法は地方創生を考える上では重要ですが、どうしても計算時間がかかるわけです」

最後に、田中氏に研究の展望を伺った。「思考錯誤というのは当然一定の失敗も含みます。しかし失敗から得るものはとても大きくて、『失敗できる余裕』があることは新しいアイデアを生む原動力だとも感じています。その余裕を生みだす上で計算処理やプリントの高速化は大きな意味を持っています。せっかくいい機材環境がありますから、守りに入らずチャレンジしてより質の高い研究成果を出していきたいですね」

高精細プリンターで計算結果を俯瞰する

HP DesignJet T920 Printerで大判プリントアウトされた地図を
入念にチェックする田中勝也准教授。

対象プリンター

HP DesignJet T920 Printer

HP DesignJet T920 Printer

A1サイズカラー線画を約21秒でプリント可能です。人間工学に基づき新開発された低く使いやすいデザインと、角度を調整できるフロントパネルにより座ったまますべての操作が可能です。出力順にスタック可能なインテグレーテッドスタッカー標準装備。クラウド対応で、スマホや遠隔地のPCからリモートにプリントができます。

対象Workstations

HP Z840 Workstation

HP Z840 Workstation

非常に高い処理能力のニーズに対応するため、最高の拡張性と究極のパフォーマンスを持ったフラッグシップモデル。最新インテル® Xeon® E5-2600v3製品ファミリーを搭載。デュアルプロセッサー構成時、最大36コア・72スレッドのシステムを。さらに16メモリスロットを装備し最大2TB※1の大容量メモリを搭載可能としました。ストレージ環境も一新!最大6基まで搭載可能なストレージベイを備えております。さらにグラフィックスカードを最大4基搭載可能で、NVIDIA Tesla GPUコンピューティングカードも最大2基搭載可能。CAE/CAD,3Dアニメーションや高解像度のビデオ・オーディオ編集のほか、膨大なデータ処理が必要な構造解析など、あらゆるシーンでお客様の追い求める様々な挑戦をサポートするワークステーションです。

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