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立命館大学アート・リサーチセンター 導入事例

パワフルなワークステーションと大判
プリンターで京都の歴史空間を自在に再現

- 立命館大学アート・リサーチセンター

立命館大学アート・リサーチセンター

地理学の分野においては、近年、コンピュータを活用した計量的な手法による研究が広く普及してきた。 そこでは、大縮尺の地図データを扱い、地理情報システム(GIS)による高度な空間分析などを駆使す るため、高性能なコンピュータ機器の利用が不可欠となる。

立命館大学地理学教室は、同大の歴史都市防災研究所とアート・リサーチセンターとともに、GIS をフルに活用した先進的な研究を進めていることで知られているが、それを支えているのが、日本HPの製品を中核とする全国屈指のコンピュータ環境である。同教室の研究をリードする矢野桂司教授にお話を伺った。

地理空間情報の処理にマシンが追いついてきた

「われわれの研究においては、ハイエンドなワークステーションが不可欠で、メモリも大きいほどいいんです。大きな地図データをESRIArcGIS でサクサク処理できないと追いつかない。

例えば、基準地域メッシュ(1km)は全国で約38万のポリゴンに分かれていますが、私がまだ助手だった1990年頃、それで1 枚の全国地図を作るのに当時の最新マシンでおよそ1 日かかった憶えがあります。それが今では1分ほどでできてしまうのですから、隔世の感がありますね。しかし、扱う空間単位はどんどん大きくなって、データ量は増大しています。

今後もさらにスペックの向上が求められていくことは間違いありません」実際、矢野教授の研究では、さまざまなGIS ビッグデータが使われる。20万件を超える全国の町丁目データでコロプレスマップを描いたり、NTのタウンページの約4000万件の電話番号にXYの位置情報を付加したテレポイントデータを作成したり、という具合だ。

矢野教授が高く評価するHP Z820 Workstation、HP DesignJet T2500 MFP

矢野教授が高く評価する
HP Z820 Workstation、
HP DesignJet T2500 MFP

歴史GIS 研究を支える膨大な作業

だが、今とりわけマシンのハイレベルなパワーが必要になっているのは、大量のラスター系の画像処理だという。「ここ数年、京都の都市空間が近代を通じてどのように形成され、変容してきたかを地理情報を活用して多角的に解明しようという歴史GIS研究を進めてきています。主な手法としては、京都に残されている古地図、絵図などをデジタルに取り込み、GIS を用いて空間的に関連づけながら、時代ごとの都市の状況を立体的に構成していくわけです。

したがって、この研究では、昔の紙の地図を部分ごとに高解像度でスキャニングして、それらをつなぎ合わせるという作業が必要になります」この研究で、近代京都市街に関する以下の5 種類の大縮尺地図がすでにGIS データベースに収録されている。

  • 仮製地形図(近畿地方) 2万分の1 明治中期
  • 正式地形図(近畿地方) 2万分の1 大正元年
  • 京都地籍図 1300~2000分の1 大正元年
  • 京都市都市計画図 3000 分の1 大正11年、昭和4年、昭和10年、昭和27・28年
  • 京都市明細図 1200分の1 昭和2年(戦後昭和26年まで書き込み)
矢野教授が高く評価するHP Z820 Workstation、HP DesignJet T2500 MFP

矢野教授が高く評価する
HP Z820 Workstation、
HP DesignJet T2500 MFP

このうち、2010年に京都府総合資料館で発見された京都市明細図は、昭和2年に大日本聯合火災保険協会京都地方会によって作成された火災保険図の一種で、戦後、京都府の都市計画局が訂正・加筆したものも残っている。

研究チームは、このA2サイズの明細図291枚( 図面は286枚) を高解像度でスキャニングし、そこに位置情報を付与してGeotiff形式に変換した上で、GISを利用して1枚に貼り合わせた。(京都市明細図オーバーレイマップ)

さらに、手作業によって、地図上におよそ15万ものポリゴンを描き起こし、そのそれぞれに属性データを書き入れるという膨大な作業を実施。それによって、昭和初期から戦後にかけての京都市街の変遷を精密にたどることができる貴重なGISデータが構築された。京都地籍図の場合も同様に、375枚の図面を高解像度でスキャニングし、約6万8千筆の敷地ごとにポリゴン化して、地代や土地所有者の属性情報を書き加えていった。

また、これ以外にも、江戸時代の寛永後萬治前洛中絵図のGIS化、京都の街並を3Dで再現するバーチャル京都プロジェクトなど、GISを駆使したいくつもの京都研究プロジェクトが実施されている。

GISによるヘヴィな処理を可能にするワークステーション

「歴史GIS研究のプロジェクトでは、とりわけ大量のデータをハンドリングしなければならないので、その成否や作業効率はマシンの性能に大きく関わってきます。

今、われわれのチームでは日本HP のワークステーションを中心に使用していますが、ArcGISやAdobe Photoshopでのビッグサイズデータのハードな処理もストレスなくこなせるので、とても助かっています」矢野教授のチームが使用しているのは、日本HP のデスクトップワークステーション、HPZ820、HPZ800、HP Z620、HP Z400およびモバイルワークステーションHP 8570wなど。

とりわけ、ハイパフォーマンスが必要とされるところには、最新のインテル®Xeon® プロセッサー E5-2600v2ファミリーを内蔵したデスクトップワークステーションの最上級機種HPZ820を2台、それぞれ128GBの大容量メモリを搭載して使っている。

実際、ArcGISで全国町丁目データを読み込み、日本地図を表示してもらったが、スムースに鮮やかなコロプレスマップが表現された。
また、江戸時代の洛中洛外図屏風の高精細デジタル画像や、3Dモデルとヴァーチャルリアリティ技術を使った祇園祭バーチャル山鉾巡行のアニメーションなどを4Kディスプレイで鑑賞したが、そのダイナミックな表現には目をみはるものがあった。

さらに、マシンの安定性、堅牢性も日本HP のワークステーションに対する信頼につながっている。研究チームでバーチャル平安京の構築を手掛けている河角龍典准教授は言う。「日本HPのマシンは他社の製品に比べて圧倒的に故障が少ない。私はもうずっと“HP派”ですよ」

HP Z820 Workstation

HP Z820 Workstation

京都の歴史を豊かに再現するプリンター

歴史GIS研究を支えているのは、大容量データを処理するワークステーションだけではない。作成したデータを紙などの媒体に再現するプリンターも重要だ。とりわけ、古地図を部分ごとに精密スキャンしたデータをつなぎ合わせた大容量のGISデータのクオリティは、ディスプレイの画面よりも紙などに大きくプリントことで表現される。そのためには、やはり高精細で信頼のおける大判プリンターが必要になる。

矢野教授のチームでは、これまでも日本HPのHP Designjet 4050、HP DesignJet T1200などを利用してきたが、今注目しているのは最新機種のHP DesignJetT2500 MFP。1台にプリント、スキャン、コピーの3機能を搭載し、A0の大判に対応している。

「古地図や屏風絵などを元のサイズで復元するには、できるだけ大判で出力した上で貼り合わせるのがいい。このプリンターはA0対応で、かつ出力スピードも申し分ありません」

もっとも、HP DesignJet T2500 MFPの特長は、大判対応や出力の速さだけではない。
2,400×1,200dpiの印刷解像度を持ち、6色インクで非常に繊細な線画表現を実現できることも見逃せない。
このモデルの特徴であるグレーインクを搭載しており、古地図の墨の濃淡も表現できるため、江戸時代に描かれた絵図を原画に忠実に再現したり、戦後に火災保険図を彩色して作成された住宅地図を分析するといった場合にも、大いに力を発揮する。

また、クラウドプリンティングに対応しているので、古地図や絵図の収蔵場所から大学のプリンターへクラウド経由でリモートプリントすることも可能。これは大きなメリットだ。

そのほか、HP DesignJet T2500 MFPは、タッチパネル操作や前面から2本のロールを給紙できるダブルロール対応、高さを抑えたコンパクトボディーなど、扱いやすさにも定評がある。
矢野教授もその考え抜かれた仕様を高く評価している。「日本HPの製品には、やはり信頼感があります。後は、京都の街並みを3Dで再現して、それを実物大くらいのスケールでプリントして展示してみたいですね」

GISNEXT No.47 より引用

大正11年の京都市都市計画図データをプリントして解説する矢野教授

大正11年の京都市都市計画図データを
プリントして解説する矢野教授

対象プリンター

HP DesignJet T2500 MFP

HP DesignJet T2500 MFP

  • A0スキャナ内蔵複合機
  • 6色インク搭載
  • A1印刷速度21秒
  • HP DesignJet ePrint & Shareによるクラウド対応
  • インテグレーテッドスタッカー標準装備
  • 用紙の切り替えが容易なダブルロールを装備
  • 大判のプリント、スキャン、コピー機能を内蔵

※ HP DesignJet ePrint & Shareアカウント、プリンターとのインターネット接続、インターネット対応デバイスとの接続が必要です。
HP DesignJet ePrint & Shareモバイルアプリケーションを使用する場合は、互換性のあるApple® iOSまたはAndroid™デバイス、
およびインターネット接続が必要です。 データや接続の利用料金が発生する場合があります。 印刷時間は条件によって異なります。
1つのアカウントにつき、2GBの一時保存領域をご利用いただけます。 詳細については、HP DesignJet ePrint & Shareをご覧ください。

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