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国内導入事例

サントリー美術館

「あこがれのヴェネチアン・グラス
-時を超え、海を越えて」展

サントリー美術館

開館50周年記念にふさわしい、華やかで特別な「ヴェネチアン・グラス」の展覧会

レースグラス・ゴブレットおそらくヴェネチア16世紀末コーニング・ガラス美術館蔵
レースグラス・ゴブレットおそらくヴェネチア16世紀末コーニング・ガラス美術館蔵
軽やかで繊細優美なヴェネチアン・グラス。その芸術性は1450年頃に開発された無色透明のガラス素地「クリスタッロ(「水晶のような」の意)」の誕生と、都市経済の繁栄を背景に、大輪の花を咲かせました。エナメル彩、ラッティモ(乳白色ガラス)、レースグラス、アイスグラスなど、ヴェネチアン・グラスを形づくる多彩な技には、目を奪われるばかりです。装飾豊かな珠玉のガラスは、ヨーロッパ各国で王侯貴族や富裕層の羨望の的となりました。

火災の拡大防止、または国外への漏洩を防ぐため、ムラーノ島だけで行われていた制作技術も次第に流出し、「ヴェネチア様式」は16世紀から18世紀にかけてヨーロッパを席巻。そして南蛮船の渡来によって日本へも伝わり、和ガラスの誕生にも少なからず影響を与えたと考えられています。

この、時を超え、海を越えて、人々の心を捉え続ける「あこがれのヴェネチアン・グラス」展が、8月10日~10月10日まで、東京都港区のサントリー美術館(六本木・東京ミッドタウン)で開催されています。展覧会では、ルネサンス期の作品から影響を受けたヨーロッパや日本のガラス、そしてそのエッセンスを引き継ぐ現代グラス・アートまで、150件の優品を展示。来場者に、多様な“ヴェネチアン・グラス”の魅力を紹介しています。

100年前のヴェネチアの街中のような空間を創りたい

土田ルリ子氏
土田ルリ子氏
今回の展覧会の総合企画・演出を手掛けたのは、サントリー美術館学芸副部長の土田ルリ子氏。土田氏は、「開館50周年記念となる展覧会ですから、華やかで特別なものにしたいと、約2年前から企画を始めました。 当館で貯蔵している約3000件の美術品の内、約1000件が「ガラス」であり、コレクションの中でも大きな柱となっています。そこで、ガラスの中でもひときわ華やかで煌びやかな「ヴェネチアン・グラス」をテーマに選びました。」と、本展覧会に込められた大切な思いを語ってくれました。

土田氏が展覧会の演出にあたってこだわったのが、ヴェネチアの雰囲気や歴史を感じながら観覧できるような空間演出です。「はじめに、フィレンツェのアーカイブから100年前のヴェネチアの風景写真を借りました。そして、それを大きく引き伸ばして会場を装飾しようと考えました。来館者に、ヴェネチアの水辺に立ち、裏路地を歩いているかのような感覚を味わっていただきたいと思ったのです。」

しかしその一方で、「オリジナルの写真は小さく、また古いものですから、どこまで綺麗に再現ができるかが不安でした。また、街中のいろいろな場面や、異なる質感を表現するためには、従来の壁紙やパネル用素材に加えて、展示ケースを装飾するウィンドウフィルムや、水面のゆらめきを表現するためにやわらかいテキスタイル(布)など、さまざまな素材を使用したいと考えていたので、素材への対応力が課題でした。」と、土田氏は明かします。

こうした課題を解決するために、今回の展覧会で採用されたのが、HP Latexインク搭載の大判プリンターHP Designjet L25500でした。サントリー美術館では、2010年11月の「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」展でも同プリンターを採用いただき、今回で2回目となります。

小さな古い写真から、美しい風景や街並みをイメージ通りに再現したプリント技術

「実際の出力物を見たとき、その極めて美しい仕上がりに私たちは息をのみました。デジタル技術を駆使して拡大、着色した写真データを、HP Designjet L25500の忠実な印刷品質でプリントすることで、まさにイメージ通りに再現することができ、期待を上回る出来映えに満足しています。」と、土田氏は語ります。

ガラス工房の情景が描かれた壁紙
ガラス工房の情景が描かれた壁紙
美しいシンボリックな寺院が描かれた壁紙
美しいシンボリックな寺院が描かれた壁紙

やわらかなテキスタイル(布)素材で、ゆらめく水面の輝きを華麗に表現

高さ9M×幅5Mの大判テキスタイルバナー
高さ9M×幅5Mの大判テキスタイルバナー
「水の都ヴェネチアだからこそ、特にこだわったのは「水」の表現です。」そこで、企画されたのがやわらかなテキスタイル(布)素材へのプリントでした。素材自体が持つしっとりとした質感とやさしい風合いは、ゆらめく水面を表現するのには最適でした。

特に、展覧会場のなかほどにある開放的な吹き抜けスペースには、高さ9M×幅5Mのアドリア海へと続く水の道が描かれた大判のテキスタイルが掲示され、会場のひとつの見どころにもなっています。「ノスタルジックなヴェネチアの裏路地を抜けて、アドリア海に辿り着いたような雰囲気を感じてもらいたいと思いました。」と、土田氏は話します。

厚手のものから薄く透明感のあるものなど数種類のテキスタイル(布)素材のほか、展示ケースにはスモーク調のウィンドウ用フィルムといった特殊な素材へのプリントが求められましたが、HP Latexプリンティングテクノロジーにより、多彩な素材に対応しリクエストに応えることができました。

デリケートな展示空間には、無臭で環境にやさしいHP Latexインクが最適

HP Designjet L25500
また、美術館という閉ざされた空間の中では、印刷物の臭いや環境への配慮も重要な課題となっていました。HP Latex インクは水性インクのため不燃性を備え、インク自体に有害物質を含まず、VOC(揮発性有機化合物)が極めて少なく、全くの無臭で速乾性の特長を備えています。環境への配慮に悩んでいた土田氏も、「HP Latexインクは、とても環境にやさしく、臭いもしないので、今回の展覧会の装飾の出力には最適だと判断しました」と語るように、HP Latexインクは展示環境の課題解決に対する最善策となりました。

特に、展覧会場のなかほどにある開放的な吹き抜けスペースには、高さ9M×幅5Mのアドリア海へと続く水の道が描かれた大判のテキスタイルが掲示され、会場のひとつの見どころにもなっています。「ノスタルジックなヴェネチアの裏路地を抜けて、アドリア海に辿り着いたような雰囲気を感じてもらいたいと思いました。」と、土田氏は話します。

今年50周年を迎えたサントリー美術館では、その記念として幾つかの特別展覧会が企画されています。土田氏は、「今後もぜひ日本HPの協力を得て、環境に配慮した先進のプリント技術で、表現のクオリティを高め、幅を広げ、人々の心に残る展示の演出を手掛けていきたい」と語ります。

対象プリンター

HP Designjet L25500

HP Designjet L25500

水性インクを用いたHP Latex プリンティングテクノロジーは、ノンコートメディアを含む広範囲の素材への印刷が可能。さらに屋外環境での使用に耐える耐候性と、近接掲示に応えられる鮮やかで美しい画質を実現します。

また、自動メンテナンス機能を搭載し、ユーザーの手間を減らし、利用可能な時間を増やすことができます。HP Designjet L25500プリンターは、お客様のビジネスを拡大すると同時に、環境問題にも貢献します。

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