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サントリー美術館 - HP Latexプリンター

国宝をさらに輝かせる
展覧会演出に貢献する
HP 大判プリンター

- サントリー美術館

サントリー美術館 ロゴマーク

サントリー美術館 学芸員 上野友愛氏

サントリー美術館 学芸員 上野友愛氏

曜変天目茶碗といえば、神秘的な瑠璃色や斑文の美しさで人々を魅了してきた、まさに国宝と呼ぶにふさわしい茶器のひとつだ。まるで宇宙を閉じ込めたような色彩が放つ妖しいまでの魅力を多くのファンに伝えるため、美術館をはじめ関係者は様々なアイデアを持って演出をする。

そんな中、展示会場の演出に華をそえるバナーやポスターにHP の大判プリンターが使われているという。サントリー美術館の学芸員 上野友愛氏(以降、上野氏)に話を伺った。

行われたアプローチ

  • 演出アイデアを活かす印刷物の配置
  • 大判印刷ならではのスペース活用

貴重な芸術作品を体感できる展覧会

サントリー美術館は、1961年の開館以来、ビルの建ち並ぶ都心の美術館として、活発に展覧会活動を行ってきたことで知られている。2007年には、いまや東京・上野に並ぶアートの街、六本木に移転。外国人観光客も多く訪れるこの地で、「日本の美」を世界に発信し続けている。そんなサントリー美術館で2015年8月5日~9月27日に開催されたのが、「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」展だ。

「曜変天目茶碗は、世界に3つしかない、しかもそのすべてが日本の国宝です。そんな貴重な1点(以下、曜変天目)を展示させていただくのは、わくわくドキドキしましたね」と笑顔で語る上野氏。東京都世田谷区にある静嘉堂文庫美術館が所蔵する1点(以下、稲葉天目)と違い、普段は関西にある藤田美術館が所蔵しているだけあって、関東のファンには待ち焦がれている人も多かったのだという。「東京圏には博物館や美術館が多く、お客様の目も大変肥えています。最も華やかな稲葉天目を見慣れたお客様にどれだけ曜変天目の優しい魅力が伝えられるか、非常に悩みましたね」と上野氏は開催前の当時を振り返る。

さらに今回は曜変天目の展示を前に、写真家三好和義氏による写真展も開催された(※)。「写真にとても力があるので、その印象を壊さないように演出する必要があり、イメージを形にするのにアイデアを練りました」と上野氏。ファンからの期待や力のこもった写真作品。演出する側としては、まさに腕の見せ所といえる。

※  プレイベントの写真展の様子は下記に掲載。

国宝 曜変天目茶碗 一口 中国・南宋時代 12~13世紀 藤田美術館蔵 撮影:三好和義

国宝 曜変天目茶碗 一口 中国・南宋時代 12~13世紀
藤田美術館蔵 撮影:三好和義

考え抜かれた空間演出

今回の展覧会の演出に活躍したのが、協力企業でもあるHPの大判プリンター HP Latexプリンターだ。高品質な大判印刷物を製作できるだけでなく、多様な素材へのプリントを可能とするため、アイデア次第で様々な用途に「印刷」を活用できるモデルだ。「目玉作品である曜変天目は実際に見ると茶碗の直径が約12㎝しかない小さなものです。会場の中で、作品のサイズを物ともしない存在感が出せるように考えました」という上野氏。

HP Latexプリンターで布地に印刷された三好氏による曜変天目の写真を背景に、碗に閉じ込められた宇宙観を演出するため、作品の周囲にストリングカーテンを配置する。こうすることで、写真にある独特の青と、実物の青とのコントラスト、さらに上部には銀河の星々をイメージさせるストリングカーテンと、ファンの脳裏に様々な思いを連想させる仕掛けが施されたのだ。

「実は会場内の別の場所にもストリングカーテンを使っていますが、ここだけはラメが入っているものを使いました。そして、宇宙の広がりを表現するのに、三重に吊るしたストリングカーテンを現場で螺旋状にカットしてもらいました」と語る上野氏。また、茶道具は側面も見どころが多い。通常、作品を照らすライトは上部からだけだが、外側が影にならないよう、作品の下に敷く布の色を明るくサテン地のようなやや光沢のある素材にすることで、上部からの光をバウンドさせるなどの工夫もなされている。

「多岐にわたる展示作品がありますから、レイアウトや順路についても熟考しました。今回は日本 HPさんには空間を仕切る演出用バナー類をお願いしました。しかし、章立てごとに吊るしている解説バナーなども、協力会社がすでにHP製の大判プリンターを所有していてそれで刷られたものだったのです」と上野氏。展示作品を映えさせるための演出にHPの大判プリンターが大活躍していたのだ。

「特に、美術館入口と展示室を仕切るバナーは、お客様が入館してまずご覧になるものです。茶道具と仏教美術を中心とした藤田コレクションを印象づけるように、曜変天目と千体聖観音菩薩立像をご覧いただき、後で展示室側から見ても、薄く透けた曜変天目たちをもう一度お楽しみいただける趣向です」と上野氏はいう。こうした薄い布地素材であっても、オリジナルの発色をそのままに印刷できるHP Latexプリンターの真価が発揮されているといえるだろう。

曜変天目展示ブース

曜変天目展示ブース。
宇宙をイメージした演出が印象的だ

透過素材に印刷された曜変天目と千体聖観音菩薩立像

順路に効果的に配置される大判印刷物。
こちらは美術館入口を演出する、
透過素材に印刷された曜変天目と千体聖観音菩薩立像

印刷物で美術館の演出の可能性を広げる

美術館において、このような印刷物を扱う際に匂いが気になるケースがある。「サントリー美術館でも数年前、展示室が少しインク臭い?と敏感なお客様からご意見をいただいたことがあります」と上野氏。HP の Latexプリンターに使われているインクはエコ認定を受けた、匂いの発生しない特殊なものとなる。そのため、こうした美術館で活用するには最適なソリューションといえるだろう。

今後の美術展の演出への要望を伺ってみると「できれば折り目のない大きな印刷物を使ってみたいですね」とのこと。もちろん、ロール紙対応のHP Latexプリンターならば、それも実現可能だ。また、印刷できる対象として「和紙」が加わったことも見逃せない。「そうなると展覧会の空間演出以外でも、お客様への体験レクチャーとして絵巻を作って、長ものの和紙に印刷できたりするとよいですね」と上野氏のイメージも広がったようだ。

「美術品とともにその展示空間も堪能してもらう。これは新しい展覧会の姿ではないでしょうか。次回も機会を得て、効果的な演出をしてみたいですね」と上野氏は最後に語ってくれた。日本が護り伝えた「美」である曜変天目をメインに、展覧会を成功へと導いたサントリー美術館と上野氏。HP Latexプリンターを効果的に使い、多くのファンを魅了することができたといえるだろう。

展覧会の演出について語る上野氏

展覧会の演出について語る上野氏

プレイベント

実物と写真で綴る日本の美
展覧会と写真展のコラボレーションで作品がさらに魅力的に

サントリー美術館での「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」のプレイベントとして、2015年7月8日~7月21日にホテル椿山荘東京アートギャラリーで写真展が開催された。主催の朝日新聞社 企画事業本部 大阪企画事業部の藤本圭太企画委員に話を伺った。

藤田美術館は全国でもトップクラスの所蔵品を誇る美術館ですが、美術館の知名度はその所蔵品の質の高さに比べるとまだまだ低いと感じていました。藤田コレクションの全貌をもっと多くの方々に知ってもらえる展覧会を開催できないかと考え、交渉に交渉を重ねて、この展覧会を開催するに至りました。

このプレイベントでは「楽園」シリーズで有名な写真家・三好和義氏に、「曜変天目茶碗」をはじめとする出品作品の写真を撮り下ろしてもらいました。三好氏が「奇跡の青」と表現した「曜変天目茶碗」の写真を見たとき、「クオリティーの高い大判プリントで写真展をやりたい」と強く思うようになりました。

開催された写真展では、曜変天目茶碗のコーナーは、B1サイズの大型パネルを見て興味を持つお客様が多く、他の作品も普段見ることのできない角度から撮影していることにも新鮮さを感じていただけたと思います。

特に曜変天目茶碗に関しては、「ファインダーの中で、小さな茶碗の中に、肉眼ではなかなか見えない神秘的な深い青色の曜変が大宇宙のように浮かび上がってきた」と、三好氏が回想するように、実物の作品のイメージを大型のパネルでさらに増幅させて、来場者に強い印象を与えることが出来たと思います。

今回はHP DesignJet Z6200で出力したプリントを縁なしの大型パネルにしてもらい展示しました。プリントのクオリティーは銀塩写真に匹敵するほど色の再現性が高く、ホテル椿山荘東京のアートギャラリーの上質の空間に見事にマッチした写真展となりました。

写真展では、「小さな茶碗の中の大きな宇宙を表現し、来場されたお客様に強い印象を残したと思います。これをきっかけに、より多くの方が実際に大阪の藤田美術館にも足を運ぶことになればと願っています。

ホテル椿山荘東京にて美術展のプレイベントとして開催された写真展

今回の美術展のプレイベントとして開催された写真展。
場所はホテル椿山荘東京

写真家・三好和義氏の作品

写真家・三好和義氏の作品

対象プリンター

HP Latexプリンター

HP Latexプリンター

高い生産性と印刷品質を実現しながら、産業プリンターとしては環境に配慮したインクを搭載。
従来からある溶剤インクと比較しても、同等以上の耐候性や耐擦過性を発揮。
屋内掲示物も水性Latexインクならではの広い色域と発色、そして健康被害の心配がありません。
印刷素材の範囲やアイディアはお客様次第です。
私たちと一緒にビジネスの幅を広げましょう。

HP DesignJet Z6200もご利用いただいています。

HP DesignJet Z6800

HP Vividフォトインクでさらに向上した写真品質。
カラー写真をA1サイズの光沢紙で高速出力を行った場合、印刷速度約1.1分と世界最速スピードを誇ります。さらに新開発のHP Vivid フォトインクにより、従来以上に広い色域と銀塩写真に匹敵する写真品質を実現しました。そして、内蔵分光測光器「i1®」の正確なカラーマネジメントにより、
設置環境などに左右されることなく忠実な色再現を実現します。

※ HP調べ

>>>  HP DesignJet Z6200の詳細はこちら

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